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球春の軌跡 県勢のセンバツ史

<playback(2)>1932年 松山商再び 黄金時代「完全な覇」

2018年3月13日(火)(愛媛新聞)

 

 

 

 

 「勝つた勝つた吾等の松商」―。明石中(兵庫)との息詰まる投手戦を制し、松山商が7年ぶり2度目の栄冠をつかんだ。勝利を伝える翌日の伊予新報1面には「おゝ松商の覇業成る」の大見出しが躍った。

 午前3時からファンが殺到し、超満員となった決勝。松山商は、前日の中京商(愛知)との準決勝で延長十回を力投した三森秀夫がマウンドに登った。疲れでスピードが落ちても、持ち前の落ちるカーブを多用してカバー。対する明石中の楠本保はぐいぐいと押す剛速球。三回までは三振やゴロの応酬で、「両軍共に投手戦の活気を加ふ」(南予時事新聞)という展開が続いた。

 そんな中、少ないチャンスをものにした松山商が均衡を破った。四回、2番岩見新吾が左中間へ二塁打を放ち、藤堂勇の犠打は捕手の一塁悪送球を誘った。その後1死一、二塁の場面で打席に立ったのは三森。この日すでに1安打を放っていた三森は楠本の剛速球を見事に捉え、遊撃左へクリーンヒット。貴重な1点を挙げた。

 両校ともに5安打、二塁打1本、9三振と実力はほぼ互角。1点を守り抜いた松山商に優勝旗が渡った。

 チームには前年夏の甲子園出場メンバーがほとんど残り、戦力はそろっていた。初戦の2回戦と準々決勝はいずれも8―0で快勝。ただ、優勝候補と言われた中京商との準決勝は2―1の八回に追い付かれ、延長戦へ。十回に高須清の三塁打、尾崎晴男の犠飛で決勝点をもぎとったが、関係者も「勝てると思わなかった」と語るほどの激闘だった。伊予新報はこの試合を「本大会の事実上の優勝者たる松山商対中京商戦」と報じている。

 大会を通して「守備の松商は更に打撃の松商の名を得て完全に覇をとなへた」(海南新聞)。戦前の松山商の黄金時代を象徴する大会となった。

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