消火・生活用60トン
災害に備え、共用水槽を潮見小に設置
2018年3月7日(水)(愛媛新聞)

潮見小学校に設置された消火・生活用水を確保できる市民共用水槽

潮見小学校に設置された消火・生活用水を確保できる市民共用水槽
南海トラフ巨大地震など大規模災害時に消火・生活用水を確保できる市民共用水槽(容量60トン)が松山市吉藤4丁目の潮見小学校に設置され、3日に利用方法の説明会があった。地元の自主防災組織や消防団員、教職員ら約40人が参加し、災害時の備えを確認した。
市消防局警防課などによると、水槽は耐震性貯水槽で高さ約5・5メートル。上水道から取水し、無菌状態を保っている。工事費は約2750万円で、潮見小の児童によるイラストを大きくあしらった。
説明会では、同課の間浩高・副主幹と、水槽のメーカー担当者が消防車との接続方法や停電時にも発電機で生活用水を生成、殺菌していることなどを紹介。参加者は熱心に聞き入っていた。
潮見地区自主防災連合会の石橋秀通会長(66)は「潮見小は約3500人の避難場所になっており、水槽があることで安心につながる」と話していた。
同課によると、市内には同様の水槽がほかに3カ所設置されている。