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[E4巻頭特集]世界的課題解決の一歩は地方から

<上>内子町、SDGsで持続可能なまちづくり

2018年3月1日(木)(愛媛新聞E4編集係)

内子町ローカルSDGs

内子町ローカルSDGs

内子町ローカルSDGs

内子町ローカルSDGs

 平成29年版環境白書に「SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた我が国の取り組み」として、横浜市や北九州市と並んで愛媛県内子町の事例が掲載された。貧困や飢餓、保健、教育、エネルギーなど、地球規模の課題に積極的に取り組む「羅針盤」として2015年9月に国連サミットで採択された「SDGs」。国家レベルの目標にとどまらず、「政府と市民社会、企業、地方の英知を結集する」とうたわれている。

 

 内子町の取り組みは白書の中で「町が目指すまちづくりの先には、SDGsが掲げる目標が見えてくる」と評価された。いち早くSDGsを町の施策に取り入れようとする意図とは。総務課政策調整班の主幹兼班長、畑野亮一さんと、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの納堂由美子さんに現状と今後の展望を聞いた。

 

【SDGs 世界レベルから身近な課題まで】

 国連は、世界の貧困解消などに向けて数値目標を掲げてきた。2001年に策定され、2015年末で達成期限を迎えた「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」の後継として「SDGs」は採択された。

 MDGsは一定の成果を挙げたものの、途上国の貧困、飢餓、紛争は残り、衛生、教育などの分野で問題が未だに存在する。世界的な経済や環境、エネルギーを巡る格差は、対立の構造を生み、過激化させている。SDGs採択文書では「誰も置き去りにしない」と強調し「世界を変革し、理想の未来を作る」との理念を掲げる。

 

 SDGsは、17分野で大枠の目標を定め、計169件の具体的目標を設定。分野は「貧困」「飢餓」「健康な生活」「教育」「ジェンダー平等」「水」「エネルギー」「雇用」「インフラ」「不平等の是正」「安全な都市」「持続可能な生産・消費」「気候変動」「海洋」「生態系・森林」「法の支配等」「パートナーシップ」と多岐に渡る(参照/SDGsの詳細)。

SDGsの詳細(国際連合広報センターHPより)

SDGsの詳細(国際連合広報センターHPより)

SDGsの詳細(国際連合広報センターHPより)

SDGsの詳細(国際連合広報センターHPより)

 これらの課題は、遠い「世界」のことに限らない。日本国内に目を向けると、孤独死、子どもの虐待、教育格差、さまざまな差別、経済格差、貧困、過疎・高齢化による集落の消滅など、さまざまな問題が存在する。

 

 日本政府は2016年5月、安倍晋三首相を本部長とする「SDGs推進本部」を発足させた。12月には国家戦略としての実施指針を定め、民間企業・地方自治体などへの普及や取り組みを推進している。SDGsは、地方自治体、民間企業、NGOなどあらゆる主体が、課題解決に向けて取り組んむ指標であり、そのことがグローバルな課題解決につながるという理念に基づいている。

 

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 納堂由美子さん

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 納堂由美子さん

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 納堂由美子さん

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 納堂由美子さん

【内子町との「親和性高い」】

 2005年1月1日の合併時、内子町の人口は約2万人。しかし、2018年1月1日現在の推計人口は約1万6000人と2割近く減少し、2017年度の高齢化率(65歳以上の割合)は38%を超える。過疎・高齢化が進む中、町は様々な施策を打ってきた。「八日市護国地区の町並み保存」や「道の駅・うちこフレッシュパークからり」など、全国的にも高い評価を受けている。

 

 「内子町が推進してきた取り組みは、SDGsが目指す社会の在り方に近い」。2015年4月、夫の仕事の都合で内子町に移ってきた納堂由美子さんは、当時の印象を振り返る。子ども支援を専門とする国際NGO団体・セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンで活動している納堂さんは、「SDGs市民社会ネットワーク」のコアメンバーでもあり、2012年からSDGsの政策提言などに携わってきた。

 

 内子町は「町並み、村並み、山並みが美しい 持続的に発展するまち」をコンセプトに掲げ、▽住民が主役▽歴史と文化を大事にする▽美しい景観や環境を大事にする▽多様な産業を創出する▽世界に開かれた賑わいのあるまちづくり―を推進する。内子町の畑野さんも「SDGsとは親和性が高い」と話す。納堂さんは「自治体のモデルケースとして、サポートができるかもしれない」と考えた。

 <下に続く>

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