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伊予路をかける 愛媛マラソン

~注目ランナー紹介~<3>山下真司さん(30)YONDENクラブ

2018年1月25日(木)(愛媛新聞)

栄光の再現へ、黙々と走り込む山下真司さん=19日、西条市ひうち陸上競技場

栄光の再現へ、黙々と走り込む山下真司さん=19日、西条市ひうち陸上競技場

【苦境を越え再起誓う】

 「あの日の興奮が忘れられない。もう一度輝きたい」。日の暮れた西条市内でひとり、黙々と12キロを走り込んでいる。

 かつて愛媛を背負って全国の舞台で脚光を浴びた実力派ランナーだ。

 2006年、八幡浜高3年の時に出場した全国都道府県対抗男子駅伝。スピードと押しの強さで1区を快走し、堂々としたトップ争いで、1秒差の2位でたすきをつないだ。「人生で胸を張れる結果」と語る。

 あれから12年。イメージに体がついていかず、第一線から遠のいている。地面を蹴ると左足が痛み、体力回復に時間がかかる。満足のいく練習ができず、不安があると打ち明けたが、走れないと考えたことはないという。「レースに出ないと人生の目標がなくなる」

 振り返れば、己と闘い続ける道だった。貧血で退部を考えた16歳、高校卒業後に所属していた四国電力陸上部が廃部になった25歳。どん底から何度もはい上がってきた。「あのとき本当にやめていたら今の自分はない。走る喜びや達成感を知ることはなかった」

 悲喜こもごもの節目にはマラソンの存在があった。「なくてはならない人生の一部」と笑みを見せる。ゴール前で出迎える家族の笑顔や沿道の温かい声援に「だらしないことはできん」と気合が入るという。

 5度目となる今回の愛媛マラソンは「新たにスタートする大会」と位置付ける。「自分らしい最高の走りで、弾みにしたい」。心の炎はまだ、消えていない。

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