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松山で講座

「聴覚障害、孤独感知って」介護関係者ら理解深める

2018年1月23日(火)(愛媛新聞)

聴覚障害者とのコミュニケーション方法などを学ぶ介護施設関係者ら=15日、松山市末町

聴覚障害者とのコミュニケーション方法などを学ぶ介護施設関係者ら=15日、松山市末町

【視線合わせ意思疎通を】

 聴覚障害者の中にはコミュニケーションがうまく取れず、不安や疎外感に悩む人が少なくない。松山市末町の県在宅介護研修センターで15日、聴覚障害をテーマにした講座があった。市内外から集まった介護施設関係者ら約20人が難聴者の心情やコミュニケーションへの理解を深めた。

 

 同センターが主催し、月7回開催している研修の一環。県手話通訳問題研究会の森川美恵子会長(61)が講師を務めた。

 厚生労働省の2006年調査によると、国内の聴覚障害者数は約35万人。原因別では原因が分からないケースが最多の60%強に上り、出生時や加齢などが19%、感染症などの疾患が15%、事故が5%と続く。

 森川会長は「障害はいつ誰に起きるか分からない」と前置きした上で、聴覚障害者のコミュニケーション方法には、ろう者は主に手話通訳、中途失聴者は要約筆記、難聴者は補聴器があると説明。ただ、手話を使う人は全体の2割程度に過ぎず、補聴器を利用していても早口や多人数での会話や、館内放送など機械を介した音声は聞き取りにくいと付け加えた。

 難聴は認知症やうつ病のリスク要因の一つになるとされる。聞こえない時は疎外感や孤立感を抱え、集団を避ける傾向にあるとし「イラストなども活用し、必ず視線を合わせてコミュニケーションを図ってほしい。その人に合った方法で、遠慮せずに接して」と呼び掛けた。

 また阪神大震災や東日本大震災での支援経験を紹介。「自宅付近に津波が迫っていることが分からなかった聴覚障害者が間一髪で避難できた例もあった。地域の助け合いが必要になる」と振り返り、災害時などは周囲の状況を把握できない障害者に対して身ぶりで移動を促すよう助言した。

 参加者はヘッドホンで外音を遮断し、耳が聞こえない状態を疑似体験。「大丈夫」「お手伝い」「ありがとう」といった簡単な手話も学んだ。

 家族に難聴者がいるという松前町のアルバイト大原健一さん(22)は「疑似体験により耳が聞こえない人の気持ちが分かった。これからは家族が理解できる形で話し掛けたい」と話していた。

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