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小松選手の心情を思いやる

カヌー・薬物混入 愛媛県内の関係者困惑「こんなことが…」

2018年1月10日(水)(愛媛新聞)

愛媛国体の成年男子カヤックシングル500㍍決勝で争った鈴木康大選手(奥)と小松正治選手=2017年10月2日、大洲市の鹿野川湖特設カヌー競技場

愛媛国体の成年男子カヤックシングル500㍍決勝で争った鈴木康大選手(奥)と小松正治選手=2017年10月2日、大洲市の鹿野川湖特設カヌー競技場

 飲み物に禁止薬物を混ぜ、競争相手を陥れる―。2020年の東京五輪に向けた熾烈(しれつ)なカヌー日本代表争いのさなか、国内で前代未聞の不正が、愛媛県競技力向上対策本部所属の小松正治選手(25)に降りかかった。「こんなことが本当に起きるとは…」。県内の関係者は驚きを隠さず、競技の信頼を揺るがす事態に困惑。日々の努力に水を差された小松選手の心情を思いやった。

 

 愛媛国体でカヌースラローム・カヤックシングルに出場した同本部の藤野浩太選手(28)は「びっくりした。海外ではあるが、自分の周りでは聞いたことがない話。今後は注意が必要になってくるのだろうか」とショックを隠しきれない様子。種目は異なるが、ともにチーム愛媛として戦った選手を「大丈夫だろうか」と案じた。

 県カヌー協会の谷野秀明理事長は「心の傷はあると思う。本人は愛媛から東京五輪を目指す意思を固く持っている。ケアやサポートに努めたい」と語る。

 

 谷野理事長によると、競技会場では、飲み物は基本的に本人が管理するといい「屋外競技のため、愛媛国体でもロッカーなどの保管場所はなかった。運営面でも影響は広がる」と指摘。各競技団体にドーピング防止の研修会を実施してきた県体育協会も「研修を継続し、注意喚起していく」との姿勢を示し、飲み物の管理など新たな防止策については「日本体育協会や日本アンチ・ドーピング機構の方針を参考に対応したい」とした。

 

 56年ぶりとなる東京五輪は、出場のチャンスがある選手にとってまたとない晴れ舞台となる。女子選手で小松、鈴木両選手と同じように日本トップクラスでしのぎを削っている多田羅英花選手(25)=同本部=は「東京に向かってみんなが目の色変えて頑張っている。限られた席に座りたい思いはみんなが持っている」と選手の心情を吐露。「失った信頼は選手全員が挽回していくしかない」と語った。

 

 小松選手は、愛媛国体カヌースプリント成年男子カヤックシングル200メートルで2位となるなど、国内屈指の実力を持つ。県競技力向上対策課の川田哲也課長は「2、3年でさらに上に行く選手。可能なら今後も支援したい」とした上で、「一刻も早く静かな環境に戻り、五輪に向けて打ち込んでほしい」と事態の沈静化を願った。

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