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第66回愛媛新聞賞 経済部門

前石崎汽船会長 一色昭造さん(75)=松山市 

2018年1月1日(月)(愛媛新聞)

地域活性化に向けて航路の存続に尽力した一色昭造さん

地域活性化に向けて航路の存続に尽力した一色昭造さん

【地域活性化へ航路維持】

 「航路がなくなれば物流は代替手段に流れ、人は松山に来なくなる。地域活性化のため何としても残さなければとの信念でやってきた」。四国と本州を結ぶ橋の完成、高速道路無料化を掲げた民主党政権による社会実験という2度の苦しみに直面しながら、航路維持に力を尽くした。「航路があってよかったと言われるのが一番うれしい」とほほ笑みをたたえる。

 愛媛大文理学部を卒業後に入った運輸省(現国土交通省)の出身。本四架橋に伴い会社も航路も存続が危ぶまれた時代、当時の社長に何度も請われ「ふるさとのお役に立てれば」と1995年に社長に就いた。99年の瀬戸内しまなみ海道の開通の影響で、松山―尾道航路の廃止などを余儀なくされ「従業員も減らさざるを得ず、一番つらかった」と振り返る。

 「それではいかん」と松山―門司航路(2008年1月まで運航)を走らせ、さらに平成の大合併に絡む中島町営汽船の事業も引き受けた。

 複雑化する問題に業界がまとまって取り組もうと県旅客船協会の発足に携わり、初代会長に就任。日本旅客船協会副会長として「千円高速」に対し「フェリーの灯を消さないで」と呼び掛けた。民営化後の道路公団に税金を投じて値下げすることは自由競争の観点からおかしいと繰り返し国に訴え、数年がかりで理解を得たという。

 少子高齢化社会を迎え、新たな観光客やインバウンド(訪日外国人客)の獲得が重要だとし「広島を訪れた客を松山に呼び込むなど、中国地方も巻き込んで展望を開いていったらいい」と、かくしゃくとしてまだまだ先を見据えている。

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