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第66回愛媛新聞賞 社会部門

愛媛大地球深部ダイナミクス研究センター長・特別栄誉教授 入舩徹男さん(63)=松山市 

2018年1月1日(月)(愛媛新聞)

高圧地球科学の分野で数々の功績を成し遂げた入舩徹男さん

高圧地球科学の分野で数々の功績を成し遂げた入舩徹男さん

【最高硬度の人工ダイヤ】

 実験室で超高圧状態をつくり出し、鉱物の結晶構造や密度を調べて地球内部の構造を解明する高圧地球科学の分野で世界トップレベルの研究者として活躍し、世界最高硬度の人工ダイヤモンド「ヒメダイヤ」の合成にも成功した。「今後も科学や地球内部の見えない部分の研究の面白さを伝え、社会に貢献したい」と力を込める。

 三重県出身で京都大在学中に初めて高圧実験に触れた。「まだ開拓されていない分野で独創的な研究ができる」と、研究が盛んだった名古屋大大学院へ進み、オーストラリア国立大などを経て1989年に愛媛大に赴任した。地方の大学は資金面などが厳しい半面、若手が自由に研究できる気風があると振り返る。数々の研究成果を重ね、実験に使う高温高圧装置の技術開発にも携わった。

 思い出深いのは20年前、完成直後の大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)で、高温高圧状態での物質構造の変化をエックス線で観察する実験に成功したこと。同施設の最初の成果で、論文が米サイエンス誌に掲載された。「地方の大学の小さなグループだったが、若い学生がそれぞれ特長を生かしチームとしてまとまって成し遂げた」

 2001年から率いる愛媛大地球深部ダイナミクス研究センターは年100件余りもの共同研究を行い「超高圧研究の世界的な拠点をつくる」という目標も達成しつつある。「さらに国際的にリードできる拠点にレベルアップしたい。新しい材料や物質をつくり出し、ヒメダイヤを使って地球の圧力を超える惑星も研究したい」と抱負を語る。

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