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日本推理作家協会賞 宇佐美まことさんに聞く

2017年11月30日(木)(リック)

 今年4月、松山市在住の作家・宇佐美まことさんが、第70回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。「推協賞」といえば、第1回(1948年)の横溝正史氏に始まり、近年では宮部みゆきさんや東野圭吾さんら、数々の著名な作家が受賞した歴史と権威ある賞です。今回は、直木賞作家や人気ミステリー作家ら強豪を押さえ、宇佐美まこと著『愚者の毒』が栄えある賞を受けました。

 

書きたいのは〝人の怖さ〟

 宇佐美さんは50歳の時、『るんびにの子供』で第1回「幽」怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、その後、『虹色の童話』『入らずの森』を出版。自分のペースで楽しみながら書いてきたと言います。デビュー10年目の今年、受賞した作品は、初めてのミステリー。「人間を深く切り込むという点では同じ。人間性をあらわにするスイッチが怪異ならホラー、犯罪ならミステリーというくらいの違いです」と宇佐美さん。確かにこれまでの作品も、謎や恐怖に翻弄される人間の心理が描かれ、ありそうな怪異、堕ちるかもしれない奈落の闇に、恐ろしさを感じるものでした。

 

今年の3作 

 「昭和という時代へのオマージュ」を込めたと言う受賞作『愚者の毒』(祥伝社)は、読み終えてから張り巡らされた伏線のつながりに気付くという“サスペンスの醍醐味”を味わえる長編。短編集『角の生えた帽子』(KADOKAWA)は、これまで寄稿した短編5本と、書き下ろし4本。作者ならでは、プロセスが丁寧に描かれ、読後にさまざまな“余韻”が残る秀作ぞろいです。そして『死はすぐそこの影の中』は、2作目の長編ミステリー。封印した過去、決別したはずの故郷から真実が浮かび上がる展開は、戦慄必至です。

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