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新聞で開く新世界

11月1日からNIE月間 県内実践校紹介

2017年11月1日(水)(愛媛新聞)

 11月は、学校などで新聞を教材として活用する「NIE(教育に新聞を)」を推進するNIE月間。日本新聞協会は2017年度、全国550の小中高校などを実践指定校に認定しており、県内では16年度から継続して7校が、授業や学校活動で発達段階に応じた活用を模索している。金生第一小(四国中央市)、菊間中(今治市)、松柏中(八幡浜市)の実践例を紹介する。

 

 

中学校生活を紹介する新聞に盛り込む内容を話し合う菊間中の生徒=今治市菊間町浜

中学校生活を紹介する新聞に盛り込む内容を話し合う菊間中の生徒=今治市菊間町浜

中学校生活を紹介する新聞に盛り込む内容を話し合う菊間中の生徒=今治市菊間町浜

中学校生活を紹介する新聞に盛り込む内容を話し合う菊間中の生徒=今治市菊間町浜

 

【<今治・菊間中>新入生へ学校案内作り】

 来年4月に入学する小学6年生に、中学校生活を伝えよう―。菊間中(今治市菊間町浜)の1年生は国語の授業で、半年間の中学校生活を踏まえて、「後輩」へ贈る新聞作りに挑戦。「菊間中ってこんなところ」「入学までに身に付けておいた方がいいこと」。10月19日は編集会議を開いて、記事に盛り込む内容を班で話し合った。

 伝えたい内容を相手に正しく伝えることが狙い。半年間の成長や努力したこと、小学生に伝えたいことを事前に書き出していた生徒たちは、学習、部活動、生活などテーマごとに6班に分かれて意見を出し合い、文章にまとめた。

 「部活の様子を写真で入れよう」「1日のタイムスケジュールがいるんじゃない?」。表現方法についても次々にアイデアが出た。実際の新聞をめくりながら、文章以外にもグラフや表などで分かりやすく工夫している点にも着目し、考えを深めていた。編集長の生徒の2人は「小学生でも分かりやすい文章で書き、菊間中に来るのが楽しみになるような新聞にしたい」と意気込んだ。

 新聞は同27日、校区の亀岡小と菊間小の児童に贈った。指導した河野ゆかり教諭は「新聞作りを経験することで、新聞の表現の工夫や苦労、書き手の気持ちにも気付くようになるのでは」と期待していた。

 一方、3年生は、関心のある記事を貼り要約や感想などを書き込む「NIEノート」作りに取り組む。提出は定期テストに合わせて学期に2回だが、日ごろ積極的に取り組む生徒もいる。

 菊間中では、こうした取り組みによってニュースに関心を持つ生徒が増えている。年4回ある「ニュース時事能力検定」の受検者・受検予定者が、昨年度の17人(延べ)から本年度は10月末時点で33人(同)へと倍増。1年生の受検者や、対象の目安が高校生から一般という準2級の合格者も出ている。

 NIE担当の津吉優樹教諭は、活動を通して「選挙などに関心を持つ生徒が思った以上に多かった」と話す。より新聞が教育に浸透するために「もっと子どもたちが読めるような記事を増やしてほしい。地域の記事は身近に感じやすく、新聞に興味を持つきっかけになる」と注文した。

 

 

新聞の掲載写真に題名を付ける金生第一小の児童=四国中央市金生町下分

新聞の掲載写真に題名を付ける金生第一小の児童=四国中央市金生町下分

新聞の掲載写真に題名を付ける金生第一小の児童=四国中央市金生町下分

新聞の掲載写真に題名を付ける金生第一小の児童=四国中央市金生町下分

 

【<四国中央・金生第一小>写真の題名付けに挑戦】

 泳げなかったカバの「モモ」、兵庫県のクリ園、ハート形の湖、西条まつり。全国紙や愛媛新聞に掲載された4枚の写真が黒板に張られている。金生第一小(四国中央市金生町下分)の1年生は、国語の授業で新聞写真の題名付けに挑戦した。担任の藤原博美教諭が「写真をよく見て、ぴったりの題名を考えてください。写真から聞こえてくる声や気持ちも書いてみよう」と呼び掛けた。

 記事の読み取りが難しい1年生では、造形遊びの材料として新聞紙を使ったり、写真から何が伝わってくるかを考えたりと、新聞に親しむ取り組みが中心だ。写真に題名を付ける授業は2回目。興味を引き出すため、動物や季節感のあるもの、スポーツ選手などの写真を選ぶ。理解を深めるため、今回は藤原教諭が記事を短くまとめ、再構成したものを一緒に張り出した。

 「ハートがきれいなみずうみ」「たいこすごいよ どんどんどん」。児童はワークシートにすらすらと題名を書き込んでいった。隣同士やクラスで発表し、感想を伝え合った。参加した児童(7)は「題名を付けるのが好きなので楽しかった。家でも新聞の写真を見る」とほほ笑んだ。

 「最初は単語だけだったが、思いを想像して題名を付けられる子が増えた」と藤原教諭は手応えを話す。1年生の教室前には、子ども向け新聞の見出しや記事から出題する「新聞クイズ」も毎日掲示。毎日取り組む児童も多く、「新聞をめくることで、語彙(ごい)を増やしていってほしい」と期待する。

 

 

興味のある新聞記事を紹介し、感想を発表する松柏中の生徒=八幡浜市松柏

興味のある新聞記事を紹介し、感想を発表する松柏中の生徒=八幡浜市松柏

興味のある新聞記事を紹介し、感想を発表する松柏中の生徒=八幡浜市松柏

興味のある新聞記事を紹介し、感想を発表する松柏中の生徒=八幡浜市松柏

 

【<八幡浜・松柏中>関心ある記事 意見発表】

 情報活用能力向上をNIEの目標に掲げる松柏中(八幡浜市松柏)。昨年度から3年生の社会科・公民の授業で、生徒が関心を持った新聞記事と自分の意見を順番に発表する「ニューススピーチ」に取り組んでいる。社会への関心を高め、表現力を磨くのが狙いだ。

 担当の安部暁子教諭は「衆議院の解散や政党の動きなど、日々のニュースに関連した質問を生徒から受けることが増えた」と話す。本年度は社会科が公民分野に入った7月ごろから、生徒が交代で毎時間2人ずつ発表。テーマは政治や経済を中心に、愛媛国体や地域の話題など多岐にわたる。

 10月16日を担当した生徒は、「選挙権を得るまであと3年。自分の意見が反映される投票は大人の仲間入りという感じで関心がある」と、衆院選の各党首の街頭演説を比較した記事を選んだ。「これからの国を左右する大事な選挙。今は選挙権はないが、ニュースなどで政治の話題を理解していきたい」と発表。また別の生徒は、マレーシアで北朝鮮の金正男氏が殺害された事件の公判で、犯行の科学的証拠が示されたと報じた記事について「証拠が見つかってよかった」と話した。

 発表をきっかけに「これまでより新聞を読む時間が増えた」「読んでみたら分かりやすく、いろんなテーマについて書いてある」と話していた。安部教諭は「新聞がメディアの一つとして、もっと生徒に浸透してほしい。無理のない範囲でNIEを長く続けていきたい」と語った。

 

【2017年度県内実践指定校】

■小学校 金生第一(四国中央市)、垣生(松山市)、白浜(八幡浜市)

■中学校 菊間(今治市)、岡田(松前町)、松柏(八幡浜市)

■高校 川之江(四国中央市)

 

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