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障害者アスリートの素顔

[4]ソフトボール(知的障害) 稲垣洋選手 主将として仲間けん引

2017年10月27日(金)(愛媛新聞)

雨天による室内練習でバッティングフォームを確認する稲垣洋選手(左)ら=15日、松山市中野町

雨天による室内練習でバッティングフォームを確認する稲垣洋選手(左)ら=15日、松山市中野町

 バッティングフォームを真剣に確認する横顔にも楽しさがにじみ出ていた。知的障害者ソフトボール県選抜チームの稲垣洋主将(45)。年齢からは想像できないほどのパワーとキレがある3番打者は地元大会での活躍に燃えている。

 もともとスポーツが得意な稲垣選手は特別支援学校の中等部時代、先生に勧められ始めた。就職などで長く離れていたが、競技への思いはずっと秘めたままだった。現在の支援事業所のチーム練習に刺激を受け「もう一度頑張りたい」と約4年前に再びバットを握った。

 松山市内のグループホームで暮らし、リサイクル作業などに従事する。月2回の合同練習に熱を注ぎ、毎日の自主トレーニングも欠かさない。「体を動かすことは、やっぱり楽しい」とすっかり生活の一部となっている。

 元気の良さや声の大きさを買われ、主将を務めて約3年。メンバーは感情のコントロールが難しく、三振してバットを投げ飛ばしたり、監督の注意にすねたりするときもあるという。稲垣選手は「トラブルはあるけど、みんなで協力している。僕も結構短気な方」と苦笑いする。

 大会に向けてチームをまとめようと言葉遣いを意識するようになった。チームメートの片岡幸一選手(21)にも「笑顔があふれていて話しやすい」と慕われ、稲垣選手は「もっと声を出してほしいから、率先して盛り上げていく」と頼もしく語る。

 加藤誠司監督(49)はルールの理解やプレーの予測が苦手な選手たちに、例え話や簡単な説明で指導するよう心がけてきた。「わかりやすい」とメンバーに好評だが、口頭だけで全てを理解するのが難しいこともある。そんなときは「グラウンドでの実戦が一番」と稲垣選手。体で覚えることの大切さはどのチームも同じ。成果は着実に表れ、打線も強くなり点が取れるようになった。

 待ち望んだ大会が近づく。焦りから力んでエラーしないよう守備に加え、打撃にも磨きをかける。「一生懸命プレーする姿を見てほしい」と稲垣選手は力を込めた。

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