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つなぐ 国体の遺したもの

<1>マイナー競技、大会を契機に裾野拡大

2017年10月12日(木)(愛媛新聞)

アーチェリー少年女子で7位入賞した愛媛の(左から)小原佳子選手、阿部奈都美選手、清水栞奈選手=3日午前、今治市宮窪石文化運動公園

アーチェリー少年女子で7位入賞した愛媛の(左から)小原佳子選手、阿部奈都美選手、清水栞奈選手=3日午前、今治市宮窪石文化運動公園

 愛媛国体を目前に控えた9月中旬、松山東雲中学・高校(松山市大街道3丁目)アーチェリー部の射場で、中高生の部員15人が一心不乱に的に狙いを定めていた。

 他県に比べ、ジュニアの育成が遅れていた愛媛のアーチェリー。同校で部活動が始まったのは2007年。国体の競技開催地となった今治市では同時期に小中学生対象のクラブが発足し、選手の発掘・育成が本格化した。09年に同校がインターハイに初出場した際は「やっと47都道府県がそろったと歓迎された」(山川厚監督)。

 さらに北条高校や今治東中等教育学校にも部活動が誕生。切磋琢磨(せっさたくま)する中で、近年はU―20(20歳以下)日本代表の長谷川廉選手(日体大、今治東中教校出)や、U―17日本代表の木村向汰選手(今治東中教校)、清水栞奈選手(松山東雲高校)らを輩出するようになった。愛媛国体では全国の強豪相手に少年の男女が7位に入るなど3種別で入賞した。

 県内ではほかにも、地元国体をきっかけに複数の高校でライフル射撃、ヨット(セーリング)、水球などの部が相次いで誕生し、マイナー競技の普及拡大につなげた。なかでも地道な強化を実らせた銃剣道は、12年に東温高校にできた部のメンバーが出場した少年男子で団体優勝を飾った。

 アーチェリーが育成に本腰を入れ始めてから10年。県協会の安野道和理事は「少しずつ裾野が広がり、夢のまた夢だった五輪出場も狙える位置まで来た」と手応えを実感している。学生の中には松山東雲高時代に国体、インターハイ個人の2冠を達成し、長崎国際大学進学後も全日本室内選手権個人4位などの実績を上げる奥村佳子選手ら、20年の東京五輪を視界に捉える選手が出てきた。

 ジュニア世代もその流れに続く。愛媛国体で少年女子の7位に貢献した小原佳子選手(松山東雲高校)は「上との距離はまだまだあるが、それでも世界で戦いたい」と、愛媛を拠点により高いレベルでの活躍を目指している。

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