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愛媛国体

ボート「王国」の存在感を示す

2017年10月10日(火)(愛媛新聞)

【少年男子かじ付き4人スカル決勝】2連覇を果たし喜ぶ愛媛のクルー(左から河野、岡本、阿部、木村、青野)=今治市玉川湖ボートコース

【少年男子かじ付き4人スカル決勝】2連覇を果たし喜ぶ愛媛のクルー(左から河野、岡本、阿部、木村、青野)=今治市玉川湖ボートコース

【成年女子ダブルスカル決勝】優勝した杉原参智(左)・山田加奈=今治市玉川湖ボートコース

【成年女子ダブルスカル決勝】優勝した杉原参智(左)・山田加奈=今治市玉川湖ボートコース

成年女子ダブルスカルを愛媛勢として初めて制した愛媛選抜の杉原参智(左)と山田加奈=グリーンピア玉川

成年女子ダブルスカルを愛媛勢として初めて制した愛媛選抜の杉原参智(左)と山田加奈=グリーンピア玉川

【少年女子かじ付き4人スカル決勝】 準優勝を果たした愛媛の(左から)坂口、西、大松、藤谷、岩城=今治市玉川湖ボートコース)

【少年女子かじ付き4人スカル決勝】 準優勝を果たした愛媛の(左から)坂口、西、大松、藤谷、岩城=今治市玉川湖ボートコース)

準優勝した愛媛の少年女子かじ付き4人スカルのメンバー(左から西、岩城、坂口、藤谷、大松)=グリーンピア玉川

準優勝した愛媛の少年女子かじ付き4人スカルのメンバー(左から西、岩城、坂口、藤谷、大松)=グリーンピア玉川

【成年女子かじ付き4人スカル決勝】2位になった愛媛の(左から)松井、小原、首藤、宮住、溝辺=今治市玉川湖ボートコース

【成年女子かじ付き4人スカル決勝】2位になった愛媛の(左から)松井、小原、首藤、宮住、溝辺=今治市玉川湖ボートコース

成年女子かじ付き4人スカルで準優勝した愛媛選抜。後列左から宮住、首藤、小原。前列左から溝辺、松井=今治市玉川湖ボートコース

成年女子かじ付き4人スカルで準優勝した愛媛選抜。後列左から宮住、首藤、小原。前列左から溝辺、松井=今治市玉川湖ボートコース

【少年女子ダブルスカル決勝】 息を合わせてオールをこぎ、3位に入った谷口智佳子(左)・田窪華歩=今治市玉川湖ボートコース

【少年女子ダブルスカル決勝】 息を合わせてオールをこぎ、3位に入った谷口智佳子(左)・田窪華歩=今治市玉川湖ボートコース

少年男子シングルスカル 内山正喜=今治北高

少年男子シングルスカル 内山正喜=今治北高

 少年女子シングルスカル 船田朋奈=宇和島東高

 少年女子シングルスカル 船田朋奈=宇和島東高

成年女子シングルスカル 谷川早紀=今治市役所

成年女子シングルスカル 谷川早紀=今治市役所

少年男子ダブルスカル 衣笠怜央=今治南高

少年男子ダブルスカル 衣笠怜央=今治南高

 ボート成年男子かじ付きフォア 溝辺達也=東レ滋賀

 ボート成年男子かじ付きフォア 溝辺達也=東レ滋賀

少年男子ダブルスカル 中里大晟=宇和島東高

少年男子ダブルスカル 中里大晟=宇和島東高

 ボートは9日、今治市玉川湖ボートコースで全種別計12種目の5~8位決定戦と決勝を行った。愛媛勢は少年男子かじ付き4人スカルが連覇、成年女子ダブルスカルも優勝を果たした。

 成年女子と少年女子のかじ付き4人スカルはそれぞれ準優勝。少年女子ダブルスカルは3位に入った。そのほか少年男女と成年女子のシングルスカル、成年男子かじ付きフォア、少年男子ダブルスカルが入賞し、計10種目で得点を加算した。

 

  ◇…愛媛勢の成績…◇

 ▽成年男子かじ付きフォア5~8位決定戦

 ⑥愛媛(愛媛選抜=尼田、伊藤、船田、溝辺、光岡)3分7秒71

 

 ▽成年女子かじ付き4人スカル決勝 

 ②愛媛(愛媛選抜=溝辺、小原、首藤、宮住、松井)3分25秒49

 

 ▽ダブルスカル決勝

 ①愛媛(愛媛選抜=杉原、山田)3分34秒79

 

 ▽シングルスカル5~8位決定戦

 ⑦谷川早紀(愛媛選抜)4分7秒18

 

 ▽少年男子かじ付き4人スカル決勝

 ①愛媛(愛媛選抜=青野、岡本、木村、阿部、河野)3分4秒91

 

 ▽ダブルスカル5~8位決定戦

 ⑦愛媛(愛媛選抜=衣笠、中里)3分19秒42

 

 ▽シングルスカル5~8位決定戦

 ⑥内山正喜(愛媛選抜)3分42秒48

 

 ▽少年女子かじ付き4人スカル決勝

 ②愛媛(愛媛選抜=岩城、藤谷、西、大松、坂口)3分30秒87

 

 ▽ダブルスカル決勝

 ③愛媛(愛媛選抜=田窪、谷口)3分36秒78

 

 ▽シングルスカル5~8位決定戦

 ⑥船田朋奈(愛媛選抜)4分8秒92

 

【心一つ 王国継承 少年男子かじ付き4人スカル連覇】

 少年男子かじ付き4人スカル決勝、中間点でトップに立ったのは岡山だった。差は約1艇身と開いていたが、愛媛クルーは逆転勝利を確信していた。

 「前半は先に行かれると覚悟していた」と主将の木村。後半勝負と踏んでいたクルーにとっては十分巻き返し可能と考えた。相手の様子を見たコックス青野は「岡山はバテていると感じた」。

 残り500メートルから愛媛クルーは自信を持って加速する。残り150メートルで岡山を抜き、逆に1艇身の差をつけ先頭でゴールした。

 岡本は宇和島東、木村は今治西、阿部は今治南、河野は松山東―。こぎ手4人の高校は東中南予バラバラだった。ライバル4校が一つにまとまって艇を進めるのは至難の業。こぎ方も各校で異なり、河野は「身に付いた癖が抜けず苦労した」と振り返る。

 インターハイもある中、クルーは7月から毎週のように合宿を実施。9月に入るとこぎ手のリズムがそろうようになった。

 同種目で2連覇を達成し地元国体で「ボート王国」の存在感を示したクルー。唯一の2年生岡本は「頼もしい先輩たちについていって良かった。3連覇を目指したい」と良き愛媛の伝統を受け継ぐ覚悟を示した。

 

【作戦ズバリ 圧倒 成年女子ダブルスカルV 信頼 「1+1は2じゃない」】

 「地元開催の国体で歴史の一ページをつくれてうれしい」。成年女子ダブルスカルで優勝した杉原参智(今治造船)と山田加奈(明大)は、同種目初のタイトル獲得に笑顔で口をそろえた。

 序盤から主導権を奪い、2位に3秒以上差をつけて圧倒する会心のレースだった。

 中盤をトップで通過し、残り約250メートルからのスパートで差をさらに広げた。作戦通りのレース展開に杉原は「楽しんでこげた」とさらり。ゴール直後、2人は両手を突き上げて喜びを表し、玉川湖沿道で祝福する大勢の観客に手を振って応えた。

 2人はダブルスカルでクルーを組むのは初めてで、しかも一緒に練習ができたのは本番のわずか1週間余り前だった。

 周囲からの期待が集まる地元開催の国体。山田は国内外で実績を挙げてきた杉原とペアを組むことに「プレッシャーを感じていた」と明かしたが、練習でスピードが出るにつれ、不安は払拭(ふっしょく)されたという。

 表彰式後、山田は「(杉原)参智さんとだから思いっきりこげた」、杉原も「2人の組み合わせだからスピードが出た。1+1は2じゃないと感じた」と、オールを通じて培った信頼感を口にした。

 

【完全燃焼の準V 少年女子かじ付き4人スカル】

 頂点を逃したその差はわずか0秒41。「これ以上力は出せなかった」(藤谷)と完全燃焼のレースで、少年女子かじ付き4人スカルの愛媛は準優勝した。

 500メートル地点では1位と4位の差が1秒を切る横一線の状態。コックス岩城は「早めのスパートを仕掛けた」と残り半分で他艇を振り切ろうと勢いを増した。しかし後半の追い上げが得意な福井との競り合いに屈した。

 高校、学年が違う後輩たちと組み「スタートもスパートもうまくいった。このメンバーの最大限の力が出た」と唯一の3年坂口。練習では先輩として助言もするが「自分たちから『こぎ方を変えて』と言うこともある」(大松)。急造チームをまとめるため、坂口は学年の壁をつくらないよう心掛けたという。

 坂口は「目指す場所はもう一つしかないと決まった。来年こそ優勝してほしい」。すがすがしい表情で、後輩たちの成長を祈った。

 

【全力スパート準V 成年女子かじ付き4人スカル】

 第一声で思わず「悔しい」と漏らしたが、成年女子かじ付き4人スカルで準優勝を果たした5人の表情は晴れやかだった。「全員での練習は1週間と限られていたが、全て出し切れた」。キャプテン首藤は胸を張った。

 「スパート」。1000メートルのコースで残り400メートル、コックスの溝辺と首藤の声が重なった。250メートル地点から飛び出した福井との差は1艇身以上。「このタイミングしかない」(溝辺)と予選、準決勝より100メートル早く仕掛けたが、届かなかった。

 実業団、大学と別々の場所で活動する5人。明治安田生命(東京)の首藤にとっては国体で愛媛から出場するのは9年ぶりとなった。「必要な存在」と関係者に掛けてもらった言葉が、現役を続ける力にもなってきた。

 「みんな愛媛国体への思いが強く、年の差関係なく一つになれた」と首藤。引退も考えていたというが、今日新たな目標を見つけ、静かに闘志を燃やした。「来年の福井での国体で今回の借りを返す」

 

【悔いなき3位 少年女子ダブルスカル】

 少年女子ダブルスカルは、かつてのライバルがペアを組み3位入賞。田窪華歩(今治北高)・谷口智佳子(宇和島東高)は、強豪の福井と京都に及ばなかったものの「同等に戦えた。ベストレース」と納得の表情だった。

 県大会や四国大会ではいつも隣のレーンでこぐ相手。6月の県総体ダブルスカルでは田窪が優勝、谷口が準優勝だった。2人は「国体で組むことになり不思議というか、どうなるんだろうという楽しみが大きかった」と声をそろえる。

 相方について、谷口は「艇を進ませるのがうまくて一緒に乗っていると気持ちがいい」、田窪は「自分より力があって気持ちが奮い立たされる」。しのぎを削ってきた2人が力を合わせ、悔いなきレースをした。

 

◆持久力を付けたい◆

 【少年男子シングルスカル・内山正喜=今治北高】

 (6位入賞)「スタートから飛ばしたが、抜かれてしまった。初めての国体で地元の応援を受けて力を出し切った。大学では課題の持久力を身に付け、インカレ優勝を目指したい」

 

◆充実、悔いなく引退◆

 【少年女子シングルスカル 船田朋奈=宇和島東高】

 (6位入賞し)「最終日まで残ることを目標にしてきた。仕掛けで遅れたが、自信のある後半の伸びを発揮し6位に入れたので充実した気持ち。最後の最後でいい結果を出せ、悔いなく引退できる」

 

◆集中、掛け声励みに◆

 【成年女子シングルスカル 谷川早紀=今治市役所】

 (引退レースとなる5~8位決定戦で7位入賞)「5位を狙っていたので残念だが、集中して1000メートルをこげた。友人や家族、同僚など多くの人の掛け声に励まされた。今後は今治のボートクラブで中学生らに競技の楽しさを教えたい」

 

◆すべて出し切れた◆

 【少年男子ダブルスカル 衣笠怜央=今治南高】

 (7位に入り)「今までやってきたことすべてを出し切れた。一つでも上の順位で、応援、指導者らに恩返しのレースがしたかった。相棒の中里(大晟)には感謝しきれない。進学してもボートを頑張ってほしい」

 

◆会心のこぎに満足◆

 【ボート成年男子かじ付きフォア 溝辺達也=東レ滋賀】

 (34歳。6位入賞に貢献)「クルーとしては会心のこぎができて満足。今月の全日本選手権大会での引退を決めており、愛媛での最後のレースとなった。楽しくいい時間を過ごし、充実した国体だった」

 

◆追い上げ良かった◆

 【少年男子ダブルスカル 中里大晟=宇和島東高】

 (衣笠怜央と組み7位入賞)「スタートの出遅れや、ラストスパートでスピードに乗り切れなかったことは痛かったが、中盤の追い上げは良かった。全力でこげた最後のレースに悔いは全くない」

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