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第10日の成績

陸上 野本 風に乗り加速 成年男子110障害

2017年10月10日(火)(愛媛新聞)

【成年男子110メートル障害決勝】13秒63で3位に入った愛媛・野本周成=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【成年男子110メートル障害決勝】13秒63で3位に入った愛媛・野本周成=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【成年少年男子共通400メートルリレー準決勝】アンカーで戦った桐生祥秀(左端)と多田修平(右端)=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【成年少年男子共通400メートルリレー準決勝】アンカーで戦った桐生祥秀(左端)と多田修平(右端)=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【成年女子100メートル障害予選】愛媛国体を最後に現役引退を表明した愛媛・伊藤愛里=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

【成年女子100メートル障害予選】愛媛国体を最後に現役引退を表明した愛媛・伊藤愛里=県総合運動公園ニンジニアスタジアム

藤田真優

藤田真優

 陸上は9日、県総合運動公園ニンジニアスタジアムで14種目の決勝などが行われ、愛媛勢は成年男子110メートル障害の野本周成(早大)が決勝で、追い風2・2メートルの参考記録ながら、自身の持つ県記録に100分の1秒まで迫る13秒63をマークし、3位に入った。少年女子B800メートルの藤田真優(八幡浜高)は2分16秒45で7位入賞した。

 

  ◇…愛媛勢の成績…◇

 【成年男子】

 ▽110メートル障害予選 

 「3組」③野本周成(早大)13秒89=決勝進出

 ▽決勝 ③野本周成(早大)13秒63=追い風参考

 【成年女子】

 ▽100メートル障害予選 

 「1組」⑧伊藤愛里(住友電工)14秒55=落選

 【少年男子A】

 ▽やり投げ決勝 ⑮冨士克哉(今治明徳高)58メートル07

 【少年男子B】

 ▽3000メートル予選

 「2組」⑭羽藤隆成(今治北高)8分54秒41=落選

 【少年男子共通】

 ▽5000メートル競歩決勝 ⑩兵頭文弥(宇和島東高)21分47秒26

 【少年女子A】

 ▽3000メートル決勝 ⑰中村優希(八幡浜高)9分31秒64

 【少年女子B】

 ▽800メートル決勝 ⑦藤田真優(八幡浜高)2分16秒45

 

【声援も味方 力走3位】

 追い風に乗り、自己ベストにあと0・01秒の好タイムで駆け抜けた成年男子110メートル障害の野本周成。ゴール後は地元八幡浜市から駆けつけた家族や親戚、近所の人たちの祝福に笑顔で応えた。

 「すごく緊張した」という予選。記録はファイナリスト8人中最も遅かったが、決勝のスタートラインに立つと力みは抜けていた。イメージした通り、10台あるハードルの4台目にかけてスピードに乗った。中盤でバランスを崩しやや失速したが、最後の直線では大声援に押されるように力強い走りで追い上げ、3位でフィニッシュラインに飛び込んだ。

 八幡浜高時代から、頑丈な体と飛び抜けたパワーが持ち味。忘れ物が多いなど抜けたところもあったが、それは周りが見えなくなってしまうほどの集中力の裏返し。やりたいと言ったことはやり通す主義で、当時指導していた中野監督は、他の部員が帰った後も納得いくまで自主練習していた姿を覚えている。

 早大入学後はけがや不調に苦しんだが、最終学年で迎えた地元国体に合わせて調子を上げた。「巡り合わせの中でいろいろな人に出会い、感謝している」と縁をかみしめた21歳は、スタジアムを出た途端サインをせがむ中学生に囲まれ照れ笑いした。

 

【メダリスト競演 400リレーに飯塚・桐生・多田】

 成年少年男子共通400メートルリレー準決勝に、リオデジャネイロ五輪銀メダリストの飯塚翔太(静岡)、桐生祥秀(滋賀)と100メートル10秒07の記録を持つ多田修平(大阪)が登場し、会場を沸かせた。

 飯塚は「(観客が多く)非常にいい雰囲気で走れた」と準決勝2組を堂々の1位通過。「優勝して盛り上げていきたい」と決勝を見据えた。

 桐生と多田は同3組のアンカーで直接対決。「(桐生が)一番怖い選手だった」と語った多田が1位でゴール。「決勝でも会場の拍手に応えられるよう走りたい」と意気込んだ。

 決勝進出は逃したが、力走した桐生にも会場は拍手喝采。桐生は「また愛媛に来たときは今日よりいい走りをしたい」と話した。

 

【けがに耐えラストラン 伊藤愛里(いとう・あいり)(住友電工)】  

 成年女子100メートル障害を予選組8位で敗退し、現役引退を表明した松山市出身の伊藤愛里(28)=住友電工。実は腰に複数の骨折を抱え、日常生活に支障を感じるほどの足のしびれを押して臨んでいたが、けがをみじんも感じさせないすがすがしい表情でラストレースを駆け抜けた。

 2年前の和歌山国体後、腰に違和感を覚えながらも「愛媛国体まで頑張ろう」と自身を鼓舞してきた。総合開会式で選手宣誓の大役も務めた地元での国体では、楽しむことを意識していた。

 済美高時代の監督、峯本光弼さん(71)は「強い相手と試合を楽しめる選手だった。けがとうまく付き合っての(長崎、和歌山)国体2連覇は本当にすごかった」と感慨深げ。レース後に「ご苦労さん。ゆっくり休みなさい」とねぎらった。

 県選手団の福羅史力監督(39)も謝意を口にした。「苦しいことはたくさんあったと思うが、そんな顔は一切見せず(県選手団を)明るく引っ張り、後輩たちにいろいろなものを残してくれた」

 多くの声援を受けた伊藤は「一瞬だった」と振り返り「あったかい試合でした」と笑顔でトラックを去った。その瞳には、涙が光っていた。

 

【周りに流された 少年女子B800メートル 藤田真優=八幡浜高】

 (7位入賞)「周り(のペース)に流されたレースだった。愛媛国体という舞台で走れたのはうれしかったが、もっと上(の順位)を目指したかったので悔しい。スピードと後半の粘りの力を付けて、日本一になりたい」

 

【愛媛のヒーロー スポーツ・映像報道部 藤田恵】

 連日、愛媛勢が入賞した陸上競技。そんな中、うつむきがちにインタビュースペースを通り過ぎようとする選手を呼び止める機会が何度かあった。「応援してくれた人たちに申し訳ない」。必死で戦った選手からその言葉を聞くと胸が痛んだ。

 国体への思い、背負った期待や責任感は、フィールドやトラックに向かう表情を見れば痛いほど分かる。謝罪ではなく素直な悔しさや次の目標を聞き出せたらと取材に臨んだ。

 競技補助員として大会を支えた高校生の帽子のつばには、憧れだという愛媛選手のサインが並んでいた。そこには決勝進出を逃し、涙を流した選手の名前もあった。

 申し訳なくなんてない。スタジアムでは全員がヒーローだった。

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