高等学校野球・硬式
強豪校対決、広陵制し初V
2017年10月10日(火)(愛媛新聞)

【高校野球硬式決勝 広陵―大阪桐蔭】優勝を決め、一塁手大橋(左)とタッチを交わす広陵・中村=坊っちゃんスタジアム

【高校野球硬式決勝 広陵―大阪桐蔭】優勝を決め、一塁手大橋(左)とタッチを交わす広陵・中村=坊っちゃんスタジアム
高校野球は9日、宇和島市丸山公園野球場などで硬式・軟式の準決勝と決勝を行った。
硬式は今夏の全国選手権大会準優勝の広陵(広島)が、決勝で今春の選抜大会優勝の大阪桐蔭を7―4で破り初優勝を飾った。
▽決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 広陵(広島) 2 0 0 2 1 1 1 0 0 7 大阪桐蔭(大阪) 0 0 4 0 0 0 0 0 0 4
【高校野球硬式の決勝は、序盤から点の取り合いになった。】
一回に広陵が大橋、中村の単打と4番加川の適時三塁打で2点を先制。大阪桐蔭は三回に3安打などで4点を奪って逆転すれば直後に広陵が追い付く。甲子園を沸かせた強豪校の対決らしい白熱した戦いになった。
流れを引き寄せたのは広陵の主将佐藤。4―4の五回2死一、三塁で打席に入った。それまでの2打席はともに内野ゴロに倒れていたが弱気にはならなかった。「絶対、走者をかえす」。フルカウントの7球目、真ん中インコースの球をとらえ勝ち越しに成功した。その後もチームは追加点を挙げ、夏の甲子園であと一歩のところで逃した日本一の座をつかんだ。「つらい経験を一緒にした仲間と最後に優勝できて良かった」と佐藤。最高の笑顔を見せた。