ログイン
Myページ
Myページ

愛媛新聞ONLINE

2018
924日()

ログイン
Myページ
愛顔会員Myページ
MENU

えひめ国体2017

会期前4競技終了 記者座談会

2017年9月18日(月)(愛媛新聞)

 9~16日の日程で4競技が行われた第72回国民体育大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」の会期前競技が終了した。愛媛の天皇杯(男女総合)成績は295.5点、皇后杯(女子総合)成績は190.5点で、ともに8位につけている。愛媛新聞記者が各競技の戦いぶりや会場の様子を振り返り、30日に始まる本大会への展望を語り合った。

 

 

弓道遠的で優勝を果たした成年男子。悲願達成に選手も関係者も喜びの涙を流した=11日、県総合運動公園特設遠的弓道場

弓道遠的で優勝を果たした成年男子。悲願達成に選手も関係者も喜びの涙を流した=11日、県総合運動公園特設遠的弓道場

弓道遠的で優勝を果たした成年男子。悲願達成に選手も関係者も喜びの涙を流した=11日、県総合運動公園特設遠的弓道場

弓道遠的で優勝を果たした成年男子。悲願達成に選手も関係者も喜びの涙を流した=11日、県総合運動公園特設遠的弓道場

【弓道 総合V 王国の復活証明】

 門屋駿介 会期前競技の初日から行われた弓道は、少年女子が近的で、成年男子が遠的で県勢第1、2号となる優勝を果たし県勢に幸先の良いスタートをもたらしたね。

 中野貴衣 かねて弓道の強豪県と言われていただけに、選手は重圧の中で戦っていた。「試合になると手や足が震えた」との声も聞かれた。反対に「見知った顔がたくさんあって安心した」という選手もいて、地元の力が大きく影響したと感じた。

 門屋 上位入賞が期待された成年女子が予選でつまずき、県選手団の中でも明暗は分かれたけど、地元開催のプレッシャーに打ち勝つ強い精神力には舌を巻いた。

 中野 昨年準優勝だった成年男子の遠的は悲願の王座獲得で、試合後には他種別の選手や監督など多くの関係者から祝福され、メンバーは感極まっていた。弓道は2年連続で総合優勝を果たし、王国復活を印象づけた。

 

 

少年女子B400㍍メドレーリレーで2位。アンカーを笑顔で迎える=16日、アクアパレットまつやま特設プール

少年女子B400㍍メドレーリレーで2位。アンカーを笑顔で迎える=16日、アクアパレットまつやま特設プール

少年女子B400㍍メドレーリレーで2位。アンカーを笑顔で迎える=16日、アクアパレットまつやま特設プール

少年女子B400㍍メドレーリレーで2位。アンカーを笑顔で迎える=16日、アクアパレットまつやま特設プール

【水泳 競泳 長年の強化実った】

 藤田恵 水泳のシンクロナイズドスイミング、水球、競泳は国体初の仮設プールで実施した。完成は開催の約2カ月前。通常のプールでは水深が足りないシンクロや水球の選手にとっては実戦的な練習ができる期間が短く、他県との練習環境の差は歴然だったが、いい演技や試合を見せてくれた。

 水泳は総合10位、女子8位と健闘した。競泳はふるさと選手も多く、長年の強化の成果が実った。閉会式後、達成感でいっぱいの選手団や関係者の抱擁を見て、胸が熱くなった。

 正岡万弥 池江璃花子(東京)の日本新記録をはじめ、多くの大会新が出て見応えがあった。台風18号の接近で日程が短縮され、県外選手らがゆっくりと観光や交流するチャンスが少なかったのは残念だ。

 金尾公貴 瀬戸大也(埼玉)ら五輪選手を一目見ようと、前日の夕方から会場に並ぶファンもいるなど注目度は高かった。仮設の設備や慣れない屋外でのレースに一部の選手からは違和感を訴える声も聞かれた。ただ悪天候の中、観戦した地元の人たちは心から競技を楽しんでいた。特に子どもたちにとっては、世界で戦う選手の泳ぎを生で見る貴重な機会になったと感じた。

 大津貴圭 地元の観客が県外勢に声援を送るシーンに、スポーツの魅力が地域の枠を超えるさまを見た。運営には多くの人が関わっており、高校生選手がそのことを実感して自分たちがプレーできる喜びと感謝を語っていたのが印象的だった。

 

 

愛媛・竹田天真(左から2人目)が相手のシュートをセーブする=11日、アクアパレットまつやま特設プール

愛媛・竹田天真(左から2人目)が相手のシュートをセーブする=11日、アクアパレットまつやま特設プール

愛媛・竹田天真(左から2人目)が相手のシュートをセーブする=11日、アクアパレットまつやま特設プール

愛媛・竹田天真(左から2人目)が相手のシュートをセーブする=11日、アクアパレットまつやま特設プール

【水泳 プール解体で水球は…】

 藤田 水球では、観戦した高校生が口々に「また試合を見たい」と語ったが、プール解体後はそれがかなわない。仮設で経費が抑えられたが、せっかく国体で興味を持っても定着につながらないのは残念。せめて県内で競技を続ける選手への支援は続けるべきだ。

 柳生秀人 女子の県勢が3位に入ったオープンウオータースイミングは、自然の海にブイを置き、選手が周回する様子は新鮮に映った。初めて見る競技や、テレビを通してしか知らなかったスポーツを身近な場所で見られるのは、さまざまな種目が開催される国体ならではだろう。

 長谷川悠介 高知県で開催した飛び込みは愛媛国体で唯一、県代表選手が出場しない競技。県内に飛び込み台がなく、環境面からも選手確保が難しかったのは理解できるが、やはり寂しかった。高知の小学生らが応援のぼりの製作やボランティアスタッフとして参加し、運営でも県外の水泳連盟が協力した。

 

 

カヌー・スラロームで、あらん限りの力を使ってパドルを操る藤野浩太=9日、高知県寺家カヌー競技場

カヌー・スラロームで、あらん限りの力を使ってパドルを操る藤野浩太=9日、高知県寺家カヌー競技場

カヌー・スラロームで、あらん限りの力を使ってパドルを操る藤野浩太=9日、高知県寺家カヌー競技場

カヌー・スラロームで、あらん限りの力を使ってパドルを操る藤野浩太=9日、高知県寺家カヌー競技場

【カヌー 躍進 長期的な補助必要】

 森満里子 カヌーは「競技得点とは縁がない」と言われ続けてきたが、経験の浅い選手の入賞が相次ぎ32点を獲得した。県勢は地元で基礎練習を行い、県外で実戦を積んだ。選手が練習にもっと集中できるよう長期的な補助が必要だと感じる。

 正岡 高知県での開催だったが、じゃこ天や坊っちゃん団子、たい飯など日替わりで愛媛の物産を振る舞っていた。特に蛇口から出るみかんジュースは県外の選手や観客から好評だった。「愛媛に立ち寄る機会がなくても愛媛を感じてほしい」と企業などに呼び掛けた実行委員会のおもてなしの心は伝わったと思う。

 森 会場にはのぼり旗を製作した地元の本山小の児童約70人らが声援を送り、レースを盛り上げた。選手は「背中を押された」と口をそろえ、小さな応援団に感謝していた。

 

 

雨の降るビーチバレー会場。高校生がリズミカルな応援で選手を後押しした=16日、五色姫海浜公園

雨の降るビーチバレー会場。高校生がリズミカルな応援で選手を後押しした=16日、五色姫海浜公園

雨の降るビーチバレー会場。高校生がリズミカルな応援で選手を後押しした=16日、五色姫海浜公園

雨の降るビーチバレー会場。高校生がリズミカルな応援で選手を後押しした=16日、五色姫海浜公園

【ビーチバレー 県人選手の育成に期待】

 高橋圭太 伊予市で行われたビーチバレー。悪天候にもかかわらず、高齢者をはじめ地元住民が多く訪れていた。観客とコートの距離が近く、試合中BGMが流れるなど気軽に観戦できる雰囲気。ただ、決勝は男女同時進行で行い観客が分散した。来場者が多くの試合を観戦・応援できるよう1試合ずつ実施するなど検討の余地はある。

 会場の五色姫海浜公園ではジャパンツアーや高校生の全国大会も開催している。住民らから、ほかの大会を観戦したり、日々の練習を見かけたりするとの声を聞き、知名度は高まっていると感じた。

 砂浜の清掃など、地元の協力は不可欠。地域と共同でイベント開催などを続ければ、理解や裾野の広がりが進む可能性はある。

 門屋 県勢は国内トップ選手のチームで挑み男子が優勝、女子が5位入賞した。男女4選手のうち愛媛出身は楠原千秋のみで少し寂しさも覚えた。盛り上がりが一過性にとどまらず、県人選手が絶え間なく育つことを期待したい。

 

 

 

【総合成績 愛媛は8位 東京が首位】

 正岡 会期前競技を終えて男女総合8位は、愛媛が目指す天皇杯獲得に向けてまずまずのスタートを切ったと言えるだろう。弓道の総合1位やビーチバレー男子の優勝、昨年入賞のなかったカヌーの2種目で入賞者が続出したのも大きい。

 藤田 水泳は個人だけでなくリレー種目での決勝進出が多く、昨年の倍以上の77得点と健闘した。ただやはり東京が強い。水泳だけで379点と愛媛の約5倍の得点。16日時点での天皇杯得点は634点で1位になった。

 正岡 30日から始まる本大会で、愛媛は300点以上の差を追いかけるんだね。ボートやソフトボールなど以前から得点源となっている「お家芸」で結果を残した上で、幅広い競技で点を積み上げられるかが鍵になってくる。

 

    おすすめ記事

    発信!高校生記者

    連載

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。