ログイン
Myページ

愛媛新聞ONLINE

2017
1122日()

ログイン
Myページ
MENU

元気届け「歌の宅配便」

作詞作曲家・たきのさん(大洲出身)歌手・かとうさんが自宅療養者激励

2017年7月16日(日)(愛媛新聞)

自宅療養中の女性に歌を届けるたきのえいじさん(右端)とかとうれい子さん(右から2人目)=2016年6月、東京都(かとうさん提供)

自宅療養中の女性に歌を届けるたきのえいじさん(右端)とかとうれい子さん(右から2人目)=2016年6月、東京都(かとうさん提供)

【東京で訪問活動 音楽の力実感 体験を刊行】

 1人でも多くの人に音楽の感動を―。大洲市出身の作詞作曲家たきのえいじさん(67)=本名・瀧野英治、横浜市=が「大洲市きらめき大使」の歌手かとうれい子さん(35)と共に東京を中心に、自宅で療養生活を送る人たちの元を訪れ、歌を届ける活動「歌の宅配便」に取り組んでいる。

 たきのさんは大洲南中学校、大洲高を経て上京。劇団・早稲田小劇場に研究生として所属後、1974年から作詞作曲家として活動している。代表作に「とまり木」(小林幸子)「函館本線」(山川豊)「ふりむけばヨコハマ」(マルシア)などがあり、日本音楽著作権協会理事や日本作詞家協会常務理事を務める。

 2015年に日本訪問看護財団の依頼で訪問看護のテーマ曲「人明かり」を手掛けた。その際、バックコーラスに参加した看護師から訪問看護の実情を聞き、歌を届けられないかと発案。かとうさんを誘って同年12月から歌の宅配便を始めた。

 人工呼吸器を装着した寝たきりの少年や、車いす生活で外出機会が乏しい男性らの自宅を訪問。一人一人に合わせて選曲し、たきのさんの伴奏に合わせ、かとうさんが歌声を部屋に響かせる。2人は毎月平均3軒に足を運んでいる。

 かとうさんは、活動を始めた当初、寝たきりの人を前に無力さを感じ、戸惑いがあったと率直に明かす。しかし、聴いた人が涙を流し、家族が喜ぶ姿を見て「私の歌声で少しでも元気になってほしい」と思うようになった。

 約30年にわたり福祉施設慰問などを続けてきたたきのさんも、寝たきりの人が歌に反応を示したり、元気になったりする姿に音楽の力を感じてきた。「歌には薬以上の力があり、感動はずっと心に残る。今後も活動を続け、いずれは自宅療養を余儀なくされている人たちのためのコンサートを開きたい」と力を込めた。

      ◇

 たきのさんは、歌の宅配便の一端や思いをつづった単行本「生かされて」を刊行した。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を支援するチャリティーコンサートや知的障害者施設で催された歌の祭典についても紙幅を割いた。同名の曲を収めたCDが付録する。発行元・山中企画。189ページ。1620円。

 

おすすめ記事

<プレスリリース>一覧

愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。