週刊!えひめ国体・障スポ大会
挑む<相撲>
2017年7月13日(木)(愛媛新聞)
競い合ってきた南予の3高校の3年生3人の選出が有力で、「チーム愛媛」としてライバルが力を合わせる。
【住木厳太(野村高) 期待背に「必ず勝つ」】
野村高の住木厳太(18)は中学2年で松山市から転校。高1から国体に出場して岩手国体では団体戦副将として活躍した。地元の期待を一身に背負い、個人戦でも「国体横綱」を目指す。
岩手国体では頼れる3年生に囲まれていたが、今回は「自分が必ず勝たなければ」と意識する。重圧はあるが野村の人への恩返しを誓い、力に変える。
183センチ、125キロの恵まれた体格で、四つ相撲も突き押しも高いレベルでこなす。「なぜ負けたか考え修正し、勝てるようになると楽しい」と課題や目標を着実にクリアしてきた。「全国では身体が大きいわけではないが、技術や戦略で上回れば負けない」
【佐々木剣心(南宇和高) 鋭い突き押し、集大成】
南宇和高の佐々木剣心(18)も岩手国体に出場。内子町出身で中学から愛南町へ移り住んだ。「技より荒々しさ。気迫と勢いが信条」と自己分析するように176センチで130キロの体重を生かした突き押し相撲で主導権を握る展開が理想だ。
けがのリハビリで理学療法士の重要性を知り、卒業後は資格取得を目指す。「国体はみんなに期待され、気合が入っている」と競技生活の集大成を飾るつもりだ。
【近藤俊一郎(津島高) 優勝目指し気合十分】
県総体団体戦で優勝した津島高からは伊方町出身の近藤俊一郎(18)。中学2年で津島中へ転校した。同じ高校の先輩で、2016年全国高校総体の個人戦を制した山口怜央を目標に挙げる。国体は未経験で「緊張する」と本音を漏らしながら「優勝したい」と意気込み十分だ。
178センチ、118キロ。「一瞬で勝負が決まるのが相撲の魅力」と言うように前に出て相手を土俵外へ持って行くのが得意だ。