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欠乏症対策 

ビタミンK毎週投与広がる、県内医師ら呼び掛け

2017年6月19日(月)(愛媛新聞)

「少量なので飲ませるのは難しくない」と語る古谷公一副院長=5月下旬、松山市

「少量なので飲ませるのは難しくない」と語る古谷公一副院長=5月下旬、松山市

 重度の後遺症や死に至る場合もある乳児の「ビタミンK欠乏性出血症」を防ごうと、県内の産婦人科や小児科が生後3カ月まで週1回、ビタミンK入りシロップを投与する取り組みを広げている。慣れない母親らに飲ませ方などを指導し理解を呼び掛けている。

 ビタミンKは血液を固まらせ出血を防ぐ働きがあるが、特に乳児で不足しやすく、頭部や消化管から出血するなど重篤症状につながるケースがある。従来は生後1カ月までに計3回、ビタミンK入りシロップ(1ミリリットル)を投与する予防法に取り組んできたが、県医師会はさらに効果が期待できるとし、生後3カ月まで週1回(計13回)投与を継続する方法の推奨を決めた。

 4月に啓発を始めた矢野産婦人科(松山市)の古谷公一副院長は「毎週は手間かもしれないが、ほとんどのお母さんに順調に理解してもらっている」と話す。

 同院では医師会が作成したパンフレットや服用チェック表を母親らに配布し、退院までに看護師の手本で飲ませ方を指導。1カ月健診時の聞き取りでは「3カ月は負担」「飲ませ忘れそう」との声もあるが、多くが問題なく投与できているという。同院で4月下旬に3人目を出産した松山市の母親(32)は「上の子の時は看護師さんが飲ませてくれて気にしてなかった。忘れないようアラームを使っている」と工夫を語る。

 医師会などによると、毎週投与は全国的に導入が広がりつつあり、副作用もなく有効な方法という。以前から取り組みを進める県立中央病院新生児内科の穐吉真之介主任部長は「これまでは必要性自体を意識してないお母さんも多かっただろう。発症は少なくとも死に至る重篤事例があり、全県的に啓発が進めばいい」と期待する。

 シロップの料金や処方状況などは病院により異なるため、関係者らは「分からないことは担当の医師や各病院に確認してほしい」と呼び掛けている。

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