週刊!えひめ国体・障スポ大会 熱戦!障スポ
団体編<上>
2017年6月8日(木)(愛媛新聞)
全国障害者スポーツ大会リハーサル大会は5月27、28の両日、県内15カ所で13競技を行い、真剣勝負を繰り広げた。
団体7競技は障スポ大会の予選会を兼ねており、地元枠で出場権のある愛媛勢は他県との交流戦に挑み、懸命なプレーで会場を沸かせた。
個人6競技は県障害者スポーツ大会などに位置付けられ、28日に行った。
【サッカー 北条スポーツセンター 球技場・陸上競技場 松 山】


サッカー(知的障害)は5月28日、北条スポーツセンター球技場・陸上競技場(松山市)で開かれ、中四国5県から5チームが出場。愛媛は交流戦2戦で全勝した。
試合は前後半各30分で、ルールは一般的なサッカーと同じ。
岡山との交流戦で愛媛は何度も決定的場面をつくると、後半にMF秋山謙士選手が「相手の動きをよく見て決めた」とGKの足元を抜くシュートで決勝点を挙げた。愛媛は守備も堅く、2試合とも無失点に抑えた。大会は島根が優勝した。
障スポ大会は10月28~30日、リハ大会と同じ会場で行われる。愛媛と各ブロック予選を勝ち抜いた計7チームが出場。愛媛は10~40代のメンバー十数人で挑む予定。
【ソフトボール 松山中央公園運動広場 松 山】


ソフトボール(知的障害)は5月27、28の両日、松山中央公園運動広場で中国・四国ブロック予選会を兼ねたリハ大会を開き、各県代表チームが熱戦を繰り広げた。
ルールは一般のソフトボールとほぼ同じ。パスボールや振り逃げが適用されず、スクイズも禁止されている。試合は五回まで、60分形式で行われた。
地元開催枠で全国大会出場が決まっている愛媛を除く8県が出場してトーナメントを実施。前評判の高かった岡山が制した。愛媛は初戦敗退した鳥取、山口と交流試合を行い、26―1、10―9と連勝して本番への手応えをつかんだ。
障スポ大会は10月28、29の両日、同広場で開かれる。
【フットベースボール 市総合公園多目的グラウンド 東 温】


フットベースボール(知的障害)は5月28日、東温市総合公園多目的グラウンドで中国四国ブロック予選を兼ねたリハ大会を開催した。
競技は9人制で、盗塁などがないほかはソフトボールとほぼ同じルール。バットやグラブを使わず、投手が股の下から両手で転がしたサッカーボールを打者が蹴ってプレーする。
リハ大会には岡山、鳥取、山口、高知の4県が参加し、山口が優勝した。愛媛は予選出場県の合同チームと交流試合を行い、23―6で圧勝し、本番に向け弾みをつけた。
障スポ大会は10月28、29の両日、リハ大会と同じ会場で開かれ、今治特別支援学校の在校生と卒業生でつくるチームが出場する。
【グランドソフト 町陶街道ゆとり公園 多目的広場 砥 部】


グランドソフトボール(視覚障害)は5月28日、砥部町陶街道ゆとり公園多目的広場で四国地区予選を兼ねたリハ大会を行った。
1チーム10人(遊撃手2人)で、全盲選手が4人以上いることや、投手は全盲で目隠しをすることなどが決められている。投手はハンドボール大の球を捕手が手をたたく音を頼りに投げ、打者は転がってくるボールの音を聞きバットで打つ。守備と走者がぶつからないようベースを二つ設ける配慮もある。
交流戦で愛媛は高知に9―4、愛媛以外の3県の選抜選手で構成した四国連合も1―0で下した。四国地区予選は香川が優勝した。
障スポ大会は10月28~30日、リハ大会と同じ会場で行われる。