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四国がんセンター・仁科医師講演

がん細胞狙い撃ち「分子標的薬」など新たな治療法解説

2017年3月15日(水)(愛媛新聞)

分子標的薬の特徴などを説明する仁科智裕医師=5日、松山市味酒町1丁目

分子標的薬の特徴などを説明する仁科智裕医師=5日、松山市味酒町1丁目

【分子標的薬 効果望める患者 解析で絞り込み】

 医学の進歩に伴い、遺伝子解析に基づいて患者が最適な薬を選べるなど、がん治療が大きく変わってきている。四国がんセンター消化器内科医長で、がん薬物療法専門医の仁科智裕医師(45)が5日、松山市味酒町1丁目の県総合保健協会で講演し、がん細胞の特定の分子を狙い撃ちする「分子標的薬」など新たな治療法を解説した。

 仁科医師は、2000年ごろから次々に登場している分子標的薬の特徴について、あらかじめがん細胞の遺伝子異常を調べることで効果が期待できる人を絞り込めるほか、正常な細胞にもダメージを与える一般的な抗がん剤と異なり、副作用が少ないと説明。

 例えば、乳がんや胃がんの場合、HER2(ハーツー)というタンパク質の量をがん細胞の検査で調べ、多い人の治療には従来の抗がん剤に加え、分子標的薬を用いる。該当するのは患者の約2割と少ないが、生存期間が長くなるという治療効果が得られているとし「がん治療は臓器別から遺伝子別の治療へと変わりつつある」と述べた。

 また、国立がん研究センターが15年に始めた、消化器がんと肺がんを対象にした全国規模の遺伝子スクリーニングプロジェクト「スクラム・ジャパン」を紹介。四国がんセンターをはじめ全国の医療機関や製薬会社が参加しており、患者一人一人に合った医療につなげるためのシステムを構築中だとした。

 がん免疫療法の新たな治療に関しては、体内の異物を攻撃する免疫機能を利用した「免疫チェックポイント阻害剤」を取り上げ、悪性黒色腫(メラノーマ)と肺がんの薬として承認されたニボルマブを事例に薬が効く仕組みや有用性を説いた。同阻害剤による治験を同センターで実施していると話した。

 講演はNPO法人愛媛がんサポートおれんじの会(松山市)が主催。会員ら約20人が参加し、真剣な表情で聞き入っていた。

 

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