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対話の場、広がる

メディカルカフェで哲学外来

2017年2月23日(木)(愛媛新聞)

患者と医療スタッフらが立場を超えて語り合うメディカルカフェ=15日、松山市南梅本町

患者と医療スタッフらが立場を超えて語り合うメディカルカフェ=15日、松山市南梅本町

 全国で活動が広がっている、がん患者や家族、医療関係者らの対話の場「がん哲学外来・メディカルカフェ」が県内でも開かれるようになった。がんと診断され、生活が大きく変化した患者らが診察やカウンセリングではなく、医師らと同じ目線で悩みを語り合う。病気や死にどう向き合っていくかを考える場として注目されている。

 松山市南梅本町の四国がんセンター。15日に開かれたメディカルカフェ「坂の上の雲 暖だんカフェ」に、県内各地から胃がんや乳がんなどの患者や家族ら約20人が集まった。臨床の現場を離れ、私服姿の同センターの医師や看護師、住職らとともに三つのグループに分かれてテーブルを囲む。「どんな薬を服用しているの?」「心の栄養はどう育む?」。お茶を飲みながら約1時間、ざっくばらんに話し合った。

 がん哲学は順天堂大医学部(東京)の樋野興夫教授(病理・腫瘍学)が提唱し、個別面談を通じて生きる意味を考える哲学外来を2008年に始めた。患者が足を運びやすいようグループで対話するメディカルカフェもある。一般社団法人がん哲学外来(東京)によると、全国約120カ所でカフェなどが開かれ、医療関係者や教会、患者などが運営する。

 四国がんセンターでは、趣旨に賛同した谷水正人副院長が企画し、昨年12月から始めた。谷水副院長は15日も参加し、がんの再発や緩和ケアに関する質問などに丁寧に応じた。

 肺がんなどを経験した東予地方の70代女性は「治療をいったん終えたが、いつ再発するか常に不安な状態が続く。医療者の言葉も聞けてちょっと元気が出た」とほっとした表情を浮かべた。

 生涯のうちに2人に1人ががんになるとされる。谷水副院長は「改正がん対策基本法には患者が安心して暮らせる社会が目標に掲げられている」とした上で「参加者が同じ立場で話すことで癒やしや気づきがあるのでは。自分にしかできないことは何かを考えたり、活力を取り戻したりする場になれば」と話している。

 同センターは17年度、カフェなどを定期的に開催する予定。県内ではこのほか、日本キリスト改革派新居浜教会(新居浜市坂井町1丁目)が3月25日に同教会で、樋野教授を招いて「がん哲学外来 にいはまカフェ」を初めて開く。

 問い合わせは、暖だんカフェが四国がんセンター患者・家族総合支援室=電話089(999)1209、にいはまカフェが日本キリスト改革派新居浜教会=電話0897(37)1348。

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