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「16億円」への挑戦 経費削減とおもてなし

<3>県民参加 高校生ら用具「手作り」

2017年2月16日(木)(愛媛新聞)

アーチェリー的用支持脚を合同で製作する高校生ら=2015年8月、松山市久万ノ台(松山聖陵高提供)

アーチェリー的用支持脚を合同で製作する高校生ら=2015年8月、松山市久万ノ台(松山聖陵高提供)

 「愛媛国体のような大きな大会の役に立て、誇りに思う。アーチェリーを実際に見たことはなかったが、興味が湧いた」。東予高校3年の玉置友美子(20)が昨夏を振り返る。

 アーチェリー的用支持脚は建築を学ぶ東予、松山工業、松山聖陵、吉田の四つの高校と宇和島高等技術専門校の生徒らが合同製作。既製品購入の半額の100万円に抑えた。

 2016年7月、今治市で開かれたリハーサル大会に登場した35脚は15年8月の2日間、生徒や訓練生ら延べ40人が松山聖陵高で汗を流した作品だ。本番用には今年8月、5校が再度、45脚を手掛ける。

 16億円の経費節減を下支えする県内高校生や小中学生らの隠れた力―。

 競技会場や駅で来場者を出迎える飾り花も「手作り」だ。業者に委託した先催の3県の平均額は9200万円。愛媛は本番に2万7千個のプランターを必要とし県は「全てを県内の業者で賄うのは難しい」と学校に協力を求めた。

 農業系の学科がある高校14校の生徒が種から苗を育て、地域の小中学生が苗から花を咲かせる「花のリレー」を展開。16年度は小中学校232校が参加し、リハーサル大会では子どもたちの手による花が選手らの心を和ませた。

 

 昨秋の岩手国体。愛媛での開催を翌年に控え、現地に足を運んだ知事中村時広は目を見張った。

 「47都道府県ごとに工夫を凝らしたエールが送られ感動した」。約2100人の岩手の子どもらが総合開会式のスタンドに陣取り、スティックバルーンや横断幕を掲げ、入場行進を声援で盛り上げていた。

 さらに競技会場にも数十人から数百人の子どもが駆けつけて応援。「県民総参加」の国体を目指す愛媛と軌を一にする。

 国体を東日本大震災からの復興のシンボルに位置付けた岩手県は「支援に対する感謝の思いを伝えたかった。手を振ってもらったり笑顔を向けてもらったりして、子どもたちは一生の思い出になったはずだ」と手応えを強調した。

 県えひめ国体推進局長の土居忠博は、花のリレーを通し連携を深めている県内の小中学校に応援を依頼する考えだ。「大きなスポーツの祭典に参加した経験は必ず子どもの心に残る。ぜひ実現させたい」

 同時に経費節減で浮いた財源は少しずつ、愛媛らしい「おもてなし」へと姿を変えていく。

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