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「16億円」への挑戦 経費削減とおもてなし

<2>市町連携 プール仮設・譲渡で打開

2017年2月15日(水)(愛媛新聞)

愛媛国体で松山市の「アクアパレットまつやま」駐車場に仮設されるプールのイメージ図(県提供)

愛媛国体で松山市の「アクアパレットまつやま」駐車場に仮設されるプールのイメージ図(県提供)

 「国体規格、最高レベルのプール。宣伝にもなりますよ」「ありがたいが町は財政が厳しい。国の交付金は使えますか」

 開幕が3年後に迫った2014年9月、実現にこぎ着けたプールの仮設・再利用に向けた県と松山市、内子町の3者協定。「身の丈に合った国体」を目指し、既存施設の活用を推奨してきた県が最も頭を悩ませたのが水泳だった。

 水深が基準の2メートルに満たない松山市営の「アクアパレットまつやま」。改修費は11億5千万円に上る、半年にわたる工事期間は休業する必要がある、人気競技だけに県内開催を望む関係者の意向は強い…。複雑な連立方程式を解くかのような苦闘の末、国体初の仮設が導き出された。節減した経費は3億円だ。

 ただ新たな難題がのしかかる。閉幕後の再利用。愛媛大に打診したが、水深などを巡る問題で折り合わなかった。全国を探しても、譲渡先が見つからない。途方に暮れる中「一筋の光が見えた」(県)。内子町が町営プールの改修を計画していたのだ。

 内子町は「譲渡は無償でも解体や運搬などの経費が心配だった。改修に比べてランニングコストを抑えられ、良い条件になった」。県は町の要望を踏まえ、水深を1・2メートルまで浅くできる仕様でプールを設計した。

      

 県が経費を節減した16億円のうち、7億円を占めるのが馬術の県外開催だ。仮設の場合は10億円と見積もっていた会場整備費の抑制に加え、施設が所有する用具を借りられ、和歌山国体(15年)の観覧ベンチを再利用。大きな効果を生んだと強調する。

 環境の変化に敏感な馬を扱うため「地の利」がものをいう競技だけに、県馬術連盟は県内開催を強く希望していた。ただ3・5ヘクタール以上の広大な平地、ふん尿などに対する住民の理解を得られる適地が見つからず、兵庫県の三木ホースランドパークに落ち着いた。

 愛媛県は16年からパークに事務所を構え、職員4人が地元の運営委員会とともに準備に奔走。200人のボランティアを集めるため地域の文化祭や道の駅のイベントなどに「みきゃん」と出向いては愛媛国体をPRしている。

 県国体競技式典課主幹で兵庫県に常駐する瀬村正志(51)は「阪神大震災の経験があったからか、住民のボランティア意識が高い」と実感する。目標まで残り79人。「積極的に足を運んで愛媛の認知度アップにつなげたい」と全国に発信できる64年ぶりの国体に向け全力投球の毎日だ。

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