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子どもの貧困向き合う

松山で全国児童館えひめ大会

2017年2月15日(水)(愛媛新聞)

児童館での子どもの貧困支援についてアイデアを話し合う参加者=5日

児童館での子どもの貧困支援についてアイデアを話し合う参加者=5日

「地域力」がテーマの分科会で、グループごとに話し合った内容を発表する参加者=5日

「地域力」がテーマの分科会で、グループごとに話し合った内容を発表する参加者=5日

児童館での子どもの貧困支援についてアイデアを話し合う参加者=5日

児童館での子どもの貧困支援についてアイデアを話し合う参加者=5日

「地域力」がテーマの分科会で、グループごとに話し合った内容を発表する参加者=5日

「地域力」がテーマの分科会で、グループごとに話し合った内容を発表する参加者=5日

 全国各地の児童館・放課後児童クラブ職員らが集まり、子どもや子育てへの支援のあり方を考える「全国児童館・児童クラブえひめ大会」が4、5の両日、松山市内で開かれた。現場で課題となっているさまざまなテーマを取り上げた各分科会では、参加者が活発に意見を交わした。その一部を紹介する。

 日本で子どもの6人に1人が貧困状態とされる中、どんな支援ができるのか。「子どもの貧困対策」の分科会では活動事例の発表やグループ討論を行った。

 札幌市で児童会館を運営する、さっぽろ青少年女性活動協会こども事業部の小林剛至さんが、生活困窮世帯の中学生を対象にした「札幌まなびのサポート事業」について報告。1週間の出来事を大人に発表するコミュニケーションタイムや英語を使った遊びなどに時間の半分を費やし、もう半分を大学生の有償ボランティアによる学習支援に充てていると紹介した。

 小林さんは「習い事など学校外教育は金銭的負担が大きく、貧困家庭では機会が得にくい。体験活動から社会性や積極性などを身に付け、自尊感情を養うことが必要」と訴えた。

 沖縄県うるま市のみどり町児童センターの山城康代館長は、同県では子どもの3人に1人が貧困状態で、離婚率や10代の出生率も高い現状を説明。見えにくい貧困が数字で可視化されたことで、貧困対策に取り組む支援員の活動や、子ども食堂の事業などが県内で進んだという。

 同センターが実施する子ども食堂は、差別意識を生まないよう、来館した子ども全員に食事を提供している。山城さんは「子どもたちは食べることでいろんなことを話してくれるが、子ども食堂だけでは貧困の連鎖を断ち切れない。行政や支援員など対策に携わる人とつながることが大事だと感じる」と語った。

 報告を受け、参加者はグループで児童館の貧困対策の阻害要因を出し合った。費用や場所、人材の問題、支援の範囲をどこまで広げるか、個人情報の扱いなど、多くの課題が挙がった。

 2日目は、課題解決の糸口を探り、「人材育成のためのシステムづくりが必要」「助成金を活用したらいい」などと意見を出し合った。進行役を務めた東温市よしいのこども館の白川裕介さんは「貧困の課題は複合的に組み合わさっている。解決に向け一つずつ取り組む姿勢が大切だ」と話した。

 「地域力」をテーマにした分科会では、児童館と地域との連携のあり方について考えた。

 京都市修徳児童館の木戸玲子館長が、「子どもたちが地域づくりに関わる」という視点を取り入れた同館とNPOとの協働事業を紹介。まち歩きのコースづくりのために職員が店などを訪ね、いろいろな人を活動に巻き込み、新たなつながりを開拓したことなどを説明した。参加者はグループごとに、地域と連携するときに大事にしていることや課題について意見交換した。

 それを踏まえ2日目は、なぜ地域とつながることが大切なのかを話し合い、各グループが発表。「子どもの居場所、楽しめる場所が増える」「子どもの声を発信することで地域が活性化する」「児童館がコミュニティーに必要な施設となることで地域の人たちが応援してくれる」などの意見が出た。

 最後に一人一人が翌日から具体的にやってみようと思うことを宣言。木戸さんが「地域にいろいろな居場所があれば、子どもたちを支えられる。児童館の強みを生かして楽しいことをしながら、互いに分かり合える関係をつくることが、子どもたちの明日へつながる」と締めくくった。

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