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愛媛国体エール 著名人からの伝言

<4>元関脇 片男波良二さん

2017年1月14日(土)(愛媛新聞)

各競技間での交流も強化につながると語る片男波親方=2016年12月23日、東京都墨田区

各競技間での交流も強化につながると語る片男波親方=2016年12月23日、東京都墨田区

 ―県内の相撲界は今年の愛媛国体に向け強化が進んでいる。昨年、インターハイ個人優勝や岩手国体で競技別総合1位を獲得した。親方自身も野村高時に3年連続国体に出場した。

 国体はあこがれの場所だった。成年選手とともに出場できる大会でもあり、どんな取組をするのか、わくわくしていた。先輩に稽古を付けてもらった記憶もある。出られるだけで楽しかった。

 今は選手のレベルが上がり強くなっている。母校の野村高にも県外から選手が来ている。技術的なうまさもあるが、最後は気持ちの勝負。メンタルの強さが勝利につながる。

 ―力士としての経験から選手にアドバイスを。

 メンタルが重要といったが、当然気持ちだけではなく実力も伴っていないといけない。「壁を越えてやる」と日々の努力が必要だ。勝負は時の運の部分もあり、努力が全て報われるとは限らないが、やらなければその場にも立てない。

 点数を競う戦いではなく一瞬で勝負が決まる場合もある。裏を返せば、相手の持ち味を出させる前に勝ってしまえば良い。過度に緊張せず「これだけやってきたんだ」と自分の稽古を信じて開き直ることだ。指導の際にも言い聞かせているが「日ごろは強くなるために悩んで強さを追求し、本番は自分を信じて力を出し切る。急に考えても体は動かない」。負ければまた鍛え直しだ。

 ―理想の力士像は。

 土俵上と普段の区別をしっかりと付ける。取組では闘志をむき出しにして良いパフォーマンスを披露する一方、普段はおごらず謙虚に努める。自分一人で強くなったわけではなく、稽古相手の仲間もいるはずだ。

 相撲を通じて強さとともに「人間力」を身につけてほしい。まずはあいさつから、相撲は相手への嫌がらせを続けて勝つようなものだからこそ、土俵を下りたら敬意を表す必要がある。相手の力量を勝手に計って思い込みで戦わない。勝利のイメージを固め、敬意を込めてどんな相手でも全力で取り組む。そこでも人間力が試されている。

 ―今年、愛媛国体が開かれる。期待することは。

 まずは相撲に関心を持ってもらいたい。相撲を取る子どもは少なくなってきているが、巡業なども実施して身近に感じてもらえるように取り組んでいる。国体をきっかけに選手同士の交流も深まってほしい。

 選手には(2016年の)岩手国体よりも好成績を目指してほしいが、それよりもそれぞれの力を出し切ってほしい。また、強化の面で各競技が他の競技に目を向けることも有効かもしれない。スケートの体幹の鍛え方、レスリングなどの足腰の鍛え方、体の使い方といったトレーニングの有効なヒントが隠されているだろう。(聞き手・長谷川悠介)

 【かたおなみ・りょうじ】 本名松本良二、1972年西予市出身、野村高、中央大卒、元関脇玉春日。87~89年の国体少年メンバー。93年角界入りし翌年初土俵を踏んだ。突き押しが持ち味で大相撲では通算603勝。2010年からは片男波親方。45歳。

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