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松山赤十字病院

アナフィラキシー、小児患者を登録 34医院と情報共有

2016年10月18日(火)(愛媛新聞)

「24時間365日体制でアナフィラキシーに対応したい」と話す松山赤十字病院の片岡優子医師=11日、松山市文京町

「24時間365日体制でアナフィラキシーに対応したい」と話す松山赤十字病院の片岡優子医師=11日、松山市文京町

 アレルゲン(アレルギーの原因物質)に触れたり、食べたりした後、体の複数の臓器に全身性のアレルギー症状が現れる「アナフィラキシー」。重症ではショック状態に陥ることもあるため、緊急時にすぐ対応できる体制を整えようと、松山赤十字病院(松山市文京町)は4月から、小児科でアナフィラキシー患者の登録制度を始めた。

 アナフィラキシーは食物や薬物、ハチ毒などで引き起こされ、子どもは食物による反応が多い。症状は3段階あり、じんましんやまぶたの腫れ、せきなどが部分的に出る軽症、症状が全身に広がる中等症、呼吸困難や意識低下などが起きる重症に分けられる。

 同病院が2005~15年に実施した院内調査では、アナフィラキシーの発症例は計71件あり、原因は食物が大半。重症では07年に当時1歳の女児が生卵を食べたことで意識を失ったケースがあった。厚生労働省人口動態統計によると、血圧低下や意識障害を伴うアナフィラキシーショックによる全国の死亡者数は年間50~80人に上る。

 登録制度では松山市近郊の小児科医院など34カ所と提携。重篤なアナフィラキシーを発症したことがある患者がかかりつけの提携医院を通じ、松山赤十字病院を受診すると、アナフィラキシー患者として登録される。同病院小児科には夜間や休日も当直医が勤務しているため、常時診察を受けられる。11日現在、卵や牛乳、ナッツ類などにアレルギーを持つ15歳以下の11人が登録している。

 アナフィラキシーは症状の進行が速いことが多く、急激に変化するため、迅速な対応が求められる。過去に症状を起こしたり、発症する危険性が高かったりする患者には応急処置として、急性症状を緩和させるアドレナリン自己注射薬「エピペン」が処方されるが、自分で注射を打つという行為にためらい、投与できない人もいるという。

 登録制度の担当医で、アレルギー疾患に詳しい小児科の片岡優子医師(34)は「アレルギーのある子どもの数は増加傾向にあり、誤食などに気を付けていても発症リスクはゼロではなく、24時間365日の診療対応が重要になる。将来的には市内基幹病院とも連携し、地域全体で患者の情報を共有できれば」と話している。

 

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