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国体デモスポ 各団体 普及向け「好機」

2016年9月4日(日)(愛媛新聞)

カローリングの愛媛国体1年前イベントで汗を流す参加者=8月28日午後、八幡浜市北浜

カローリングの愛媛国体1年前イベントで汗を流す参加者=8月28日午後、八幡浜市北浜

 国体では都道府県対抗の得点対象となる正式競技のほかに、子どもからお年寄りまで幅広い層を対象としたデモンストレーションスポーツ(デモスポ)が実施される。2017年の愛媛国体では4~10月、17市町で28競技が行われ、本年度リハーサルとなる大会や体験イベントなどが開かれているが認知度はまだ低く、各団体は魅力を伝える取り組みを続けている。

 デモスポは1988年の京都国体で生涯スポーツの一環として始まった。以降、住民が誰でも参加できる競技として、毎年実施されている。競技は開催地ごとに異なり、愛媛では、県の呼びかけに応じた各競技団体や市町が運営。県国体競技式典課は「みんなに広く親しんでもらうのが狙い」とする。

【初心者も体験】 

 「やったー」「入った」。8月28日に八幡浜市でカローリングの愛媛国体1年前イベントが開かれた。「床上のカーリング」とも呼ばれる競技で、3人一組のチームで対戦。ローラーとハンドルのついた円盤を、的に向かって交互に滑らせて、その位置によって得点を競う。敵の円盤を押し出して味方の円盤を的に近づけるなどスリリングな展開もあり、会場のあちこちで笑い声や歓声が上がった。

 年齢層は5~92歳で、参加者約200人のうち、およそ3分の1が初心者だった。八幡浜市八代の農業山崎教子さん(67)は「みんなでできるところがいい。実際にやってみないと競技の良さは分からない。来て良かった」。川之江小3年の大塚都妃乃さん(8)=四国中央市金生町下分=は「難しかったけど、うまくできた。またやりたい」と笑顔を見せた。

 主催した県カローリング協会南予支部の西田千景支部長は「競技人口の拡大につながった。本番でも新しい人に参加してほしい」と呼びかける。

 大会は、前日に数人で3時間準備し、当日は受け付け1時間前に約20人のスタッフに作業内容を記した書面を配布して対応。撤収作業も数十分で完了した。本番は1・5倍の参加者を見込むが「段取りさえ組めば、慣れているので問題ない」と胸を張る。

 ほかにも、各競技で普及を目指した大会や体験イベントなどが実施されている。「指導者がついていたので上達が著しく見えて興味をもってもらった」(西条市・クライミング)、「ルールが分かると選手も観客も楽しめたようだ。広報の仕方を工夫したい」(松野町・近代三種)など手応えや課題が浮き彫りになっている。

 

【地域で親しむ】 

 マイナー競技も多く関係者は、国体を普及・活性化のチャンスとみている。町の特色づくりを目指すのは来年6月にトランポリン大会をする鬼北町。日吉地区は92年に専用器具を導入。小学生らを対象に教室を開き、地域のスポーツとして親しまれている。おなかで着床した後に体を横1回転するなど多彩な技ができる子も。同町職員で県体操協会トランポリン委員会の桂健二郎副委員長は「大会で大勢の前で演技をすれば子どもの自信につながる。指導者のやりがいにもなる」と期待する。

 音が出るスポンジボールをラケットで打ち合うブラインドテニスは、一般的には視覚障害者の競技だが、国体はアイマスクをつけるなど健常者を交えた大会にする。ブラインドテニス愛媛事務局の横田弓さん(59)によると、練習でもライン引きや審判など健常者の協力が欠かせず「一方的に支援を依頼するのも限界があり、サポーターも競技仲間として一緒に楽しんでほしい」と語る。

 28競技中、20競技以上は本番前の大会や体験イベントを実施または計画しているが、運営側にとって認知度アップは大きな課題だ。「国体というネームバリューはすごい。参加を呼びかけても反応が違う」と横田さん。地元国体開催の盛り上がりを競技普及につなげられるかどうかは、準備のプロセスが鍵を握りそうだ。

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