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カベの向こうに~私を変えたこのスポーツ~

<6>バスケット 愛媛選抜男子チーム

2016年7月9日(土)(愛媛新聞)

公式戦初勝利を目指し、練習に励むバスケットボールの愛媛選抜男子チーム=6月中旬、今治市喜田村2丁目

公式戦初勝利を目指し、練習に励むバスケットボールの愛媛選抜男子チーム=6月中旬、今治市喜田村2丁目

「目指せ、公式戦1勝」がチームの合言葉。年齢構成は10~40代とさまざまだが、チームワークの良さが特長だ。ドリブルでコートを駆け巡り、リング目掛けてシュートを狙う。

 知的障害のバスケットボール男子の愛媛選抜は、県内で来年開かれる全国障害者スポーツ大会に向け、県の要請で2014年春に誕生した。練習場所の今治市障害者文化体育施設サン・アビリティーズ今治(同市喜田村2丁目)の利用者を中心に、新居浜や今治などの特別支援学校の生徒と卒業生ら、現在11人が活動している。

 ルールは通常のバスケットと同じ。トラベリングやダブルドリブルといった反則を完全に理解するのはなかなか難しいが、ボランティアの指導者が何度も繰り返し説明し、習熟に取り組んでいる。

 メンバーの居住地や仕事の都合で、合同練習は月2、3回で週末に約2時間と限られる。さらに、ミニバスケット経験者はいても、ほとんどが体育の授業で触れた程度。西条市から練習に通う真部信輔さん(29)は誰よりも早くコートに顔を出し、黙々とシュートを打ち続ける。「試合に出たいし、シュートもたくさん決めたい。シュートが決まると本当にうれしい」と笑顔で話す。

 県内には女子の選抜チームもあるが、結成から日が浅いこともあって一般チームとの交流試合はわずかで、経験を積む機会が少ないのが悩み。現在、チームにとっての公式戦は障スポ大会中国・四国ブロック予選会のみ。チーム結成直後の14年には、1点も得点できず、100点以上の大差をつけられた苦い思い出がある。

 今年は5月下旬に高松市で開かれた。優勝チームは10月に岩手県での全国大会に出場できる。

 初戦は山口県と対戦。試合前に円陣を組み、集中力を高めた。しかし、同じ特別支援学校の生徒とOBで固めた相手に序盤から防戦を強いられた。練習時間が少ないため、守備力に課題のあるチームは相手のパスワークに翻弄(ほんろう)され、次々と得点を許し31―102で敗れた。藤田貫太さん(17)は「自分の思うようなプレーができず、悔しい。相手が強かった」と唇をかんだ。

 公式戦初勝利はお預けとなったが、結成から2年の間にチーム内には変化も生まれている。ウオームアップの体操で積極的に声出ししたり、シュートを外した仲間に「どんまい」と声を掛けたりするなど、仲間意識が芽生えた。毎週金曜の夜に、新居浜で練習に励む選手たちもいる。代表の小沢浩人さん(56)は「1年ごとにレベルアップしている。選手はバスケットを通じて普段の生活にも自信がついているようだ」と話す。

 来年の全国大会は愛媛での開催。小沢さんは「まだまだ県民に存在を知られていない。大会をきっかけに、中南予の部員やボランティアでチームに携わる人を増やしたい。あとはできるだけ早く公式戦1勝が目標」と前を見据えている。

 

 【メモ】来年の全国障害者スポーツ大会は大洲市総合体育館(同市若宮)が試合会場となる。開催地の愛媛と各ブロック予選を勝ち抜いた7チームが出場予定。

 参加資格は知的障害のある13歳以上の男女。試合は男女別で、一般のバスケットと同じルールで実施し、1クオーター10分間を計4回行う。

 全国組織に日本FIDバスケットボール連盟があり、都道府県単位で登録チームがあるが、愛媛は未登録。

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