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日本一の光景・指導者の目線から 愛媛国体2017

<2>浜元一馬さん(今治明徳高校長)

2016年8月2日(火)(愛媛新聞)

「指導者はどれだけグラウンドに出て、生徒の言葉や反応を見ることができるかが重要」と語る浜元一馬校長=7月5日、今治市

「指導者はどれだけグラウンドに出て、生徒の言葉や反応を見ることができるかが重要」と語る浜元一馬校長=7月5日、今治市

「指導者はどれだけグラウンドに出て、生徒の言葉や反応を見ることができるかが重要」と語る浜元一馬校長=7月5日、今治市

「指導者はどれだけグラウンドに出て、生徒の言葉や反応を見ることができるかが重要」と語る浜元一馬校長=7月5日、今治市

 ――アテネ、北京、ロンドンと五輪3大会連続出場を果たした村上幸史に高校でやり投げを教え、インターハイと国体それぞれ連覇に導いた。

 今治明徳高に入学したての村上は細身で手足の長い選手。すぐに50メートル台を投げる力があったが、1年生のころはほとんどやりを持たせなかった。本人は不満だったようだが、全身のバランスを養うトレーニングをした方が選手生命が長く続くと感じて、基礎体力づくりに力を注いだ。将来は絶対日の丸を背負う選手になると分かっていた。

 村上が特にすごいのは「ここが違う」と指摘すると、必ずその場で動いてみて確認することだった。動きの練習は人の何倍もしていた。他の生徒たちにも言ってきたが、3年間毎日続けることはなかなかできない。

 

77メートル45で国体4連覇を果たした村上幸史=2013年10月、味の素スタジアム

77メートル45で国体4連覇を果たした村上幸史=2013年10月、味の素スタジアム

77メートル45で国体4連覇を果たした村上幸史=2013年10月、味の素スタジアム

77メートル45で国体4連覇を果たした村上幸史=2013年10月、味の素スタジアム

 ――全国の強豪を相手に勝つ選手を愛媛から生み出すための指導のこつは。

 指導者に求められるのは、全国で勝てるようになる可能性の高い選手を1年ごとにピックアップし「今年はこの子と勝負する」と決めて鍛える力だ。選手を見いだす基準は「勘」というのもおかしいが、言葉で説明しづらい。入学後の練習を見ると、将来の伸びしろがどれほどか見える。

 ターゲットに決めても甘やかさない。村上にはほかの選手より厳しくした。周囲も「村上があれだけやっていて怒られるなら僕らはもっとせないかん」と思ったことだろう。

 

 ――大舞台で選手が本来の力を発揮するために指導者ができることは。

 人間は言葉で動く。選手を言葉でいかにその気にさせるかだ。普段から選手に声を掛け、どんな言葉でどう動いたかを確認するようにしている。村上には発奮させるために「負けたら終わりよ」と言ったときも、黙って見守ったときもあった。2014年インターハイ・長崎国体で優勝した森秀(日本大)に「おまえはやりを投げるために生まれてきとる」と言えば、力を発揮した。

 指導者がどれだけ生徒の言葉や反応を覚えているか、グラウンドに出てどれだけ長い間コミュニケーションを図っているかが重要だ。

 

 【はまもと・かずま】1955年上島町生まれ。弓削高時代にハンマー投げ・やり投げでインターハイ出場。大阪体育大などを経て、81年に今治明徳高に赴任し、96、97年インターハイと国体を制したやり投げの村上幸史らを指導した。16年から同高校長。

    発信!高校生記者

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