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日本一の光景・指導者の目線から 愛媛国体2017

<6>井手勝敏さん(今治西高監督)

2016年8月7日(日)(愛媛新聞)

「平常心とは違う環境で、風を切る爽快感を味わえるかが勝負の鍵」と語る井手勝敏監督=7月16日、今治市

「平常心とは違う環境で、風を切る爽快感を味わえるかが勝負の鍵」と語る井手勝敏監督=7月16日、今治市

「平常心とは違う環境で、風を切る爽快感を味わえるかが勝負の鍵」と語る井手勝敏監督=7月16日、今治市

「平常心とは違う環境で、風を切る爽快感を味わえるかが勝負の鍵」と語る井手勝敏監督=7月16日、今治市

 ――2010年の全国高校総体で女子ダブルスカルが優勝。当時を振り返って。

 台風が近づく悪天候で波が高く、予選でオールが折れるチームが続出。同年の全国高校選抜で優勝していた男子ダブルスカルペアに「無理せず、決勝で勝負」と送り出したが、突然のルール変更で敗退した。

 「チームが真っ暗な雰囲気」の中、女子は奮起した。普段より出足が早く、勝負に行きそうだったが、声の出し合いが普段通りに戻るきっかけになった。高校生は順位が気になり「いつも通り」が難しい。

 試合前には、いかに「お客さん気分」を取り除くか。チームや監督の緊張は伝染しやすい。普段通りを心がけ、本来の力を出すため「現地人になれ」と伝え、リラックスするように努めた。

 

全国高校総体女子ダブルスカルで3分44秒20の記録で優勝し、ガッツポーズの谷川(左)・白石組=2010年、大宜味村塩屋湾特設ボート場

全国高校総体女子ダブルスカルで3分44秒20の記録で優勝し、ガッツポーズの谷川(左)・白石組=2010年、大宜味村塩屋湾特設ボート場

全国高校総体女子ダブルスカルで3分44秒20の記録で優勝し、ガッツポーズの谷川(左)・白石組=2010年、大宜味村塩屋湾特設ボート場

全国高校総体女子ダブルスカルで3分44秒20の記録で優勝し、ガッツポーズの谷川(左)・白石組=2010年、大宜味村塩屋湾特設ボート場

 ――前年に指導方針を変えた。

 現役時代やそれまでの指導はウエートトレーニングで筋力を鍛えて勝ってきたが、老人が50キロを超える石を簡単に持ち上げるという話を聞き「鍛えた力をボートに還元できているか」と疑問が湧いた。実際、入学時には男子よりも女子の方が速い。要は、こつをつかむと言うこと。力を付けてしまうと、基本のこぎ方を覚えにくい。船が水面を滑る感覚を追い掛け、船の推進に合わせてこぐというこぎ方に重点を置くようにした。

 この方針転換はぼろ負けの可能性もあったが、選手は「監督の話を聞いていたら間違いない」とついてきてくれた。

 

 ――全国の舞台で勝つための指導とは。

 ボートでは、1000メートルのレースで約135回こぐ。風や波の立ち方など、刻々と状況が変わっていく中、基本はあっても絶対無二のこぎ方はない。置かれた状況下で選手がいかに対応し、いつもの艇速を出せるかが重要だ。練習でこぎ方を固めることができれば、上の大会でも自然にいつもの形に持ち込める。

 全国大会に行けば、緊張や勝ちたい気持ちが前に出て、力いっぱいこぎがち。隣を見ていては普段の力を出すことはできない。試合前には「艇速を感じつつ、普段のいいときの1割引きでいい」と助言し、選手を送り出している。

 

 【いで・かつとし】 1958年今治市生まれ。今治西高、筑波大卒。父の影響で、小5でボートを始めた。83年、宇和島東高で指導をスタート。95年から今治西高の監督に就任。両校で、全国大会で上位進出する選手を輩出した。全国高体連漕艇専門部強化委員も務めた。

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