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VS
【羽生 善治(はぶ・よしはる)
棋王=王位・王座・王将】
【森内 俊之(もりうち・としゆき)
名人】


 82年小学生名人戦で優勝、同年二上達也九段に入門。85年に15歳で四段昇段、史上3人目の中学生棋士に。89年、当時史上最年少記録の19歳で初タイトルの竜王位を獲得、その後次々とタイトルを奪取。96年2月、谷川浩司から王将位を奪い前人未到の7冠を制覇。獲得タイトルは棋王13のほか名人4、竜王6、棋聖6、王位11、王座14、王将8の計62、ほか優勝29度。名人在位含む順位戦A級は連続13期。埼玉県所沢市出身、35歳。  82年、勝浦修九段門下で奨励会入会。87年四段、95年八段、02年九段。87年の新人王戦では三段で参加して優勝。強靱(きょうじん)な守備力で相手の攻めを受け尽くし戦意喪失させる「受け将棋」に加え、近年は攻めの強さも備わり厚みも増した。チェス、クイズが趣味。獲得タイトルは名人3、竜王1、王将1期の計5。棋戦優勝は全日本プロトーナメント、NHK杯戦、新人王戦など計12回。名人在位含む順位戦A級は連続11期。横浜市出身、35歳。

森内名人が先勝
森内俊之名人(右)が羽生善治棋王に先勝した棋王戦松山対局=4日午前9時、松山市末町のホテル奥道後・竹寿庵
 将棋の羽生善治棋王(35)=王位・王座・王将=に森内俊之名人(35)が挑戦する第31期「棋王戦」(日本将棋連盟、愛媛新聞社など主催。愛媛新聞社創刊130周年記念)5番勝負の第1局が4日午前9時から、松山市末町のホテル奥道後・竹寿庵で指され、午後7時57分、166手で後手の森内名人が先勝。棋王初奪取に向けて好スタートを切った。
 序盤から相矢倉に組んでの激しい攻防。受けに回っていた森内名人が、中盤の難しい局面から反撃。終盤の大混戦を制した。
 持ち時間各4時間のうち残りは両者ともに1分。
 対局は午後1時から公開。県内外のファン約150人が、かたずをのんで見守った。ホテル内の大盤解説場では、プロ棋士の軽妙な解説を楽しんだ。
 第2局は11日、新潟市のホテルイタリア軒で。
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際どい攻防ファン興奮 大盤解説交え楽しむ
大勢の将棋ファンが楽しんだ大盤解説=4日午後1時半、松山市末町のホテル奥道後
 4日、松山市末町のホテル奥道後で指された第31期「棋王戦」(日本将棋連盟、愛媛新聞社など主催)5番勝負の第1局公開対局には、県内外から約150人のファンが詰めかけ、熱気があふれた。県内では10年ぶりの棋王戦。羽生善治棋王(35)と森内俊之名人(35)の“ビッグカード”を、大盤解説も交えて堪能した。
 午後1時の公開と同時に、対局場は観戦者で満席。ピンと張りつめた空気の中、華麗なプロの技に息を詰めて見入った。終盤、スリリングな攻防に身を乗り出して見守る姿も。
 大盤解説場では木村一基七段(32)が解説、島井咲緒里女流初段(25)が聞き手を務め、一手一手の狙いなどを分かりやすく説明した。ユーモアを交えたテンポの良いやりとりに、会場は和やかな雰囲気。立会人の有吉道夫九段(70)も飛び入りで解説し、盛り上げた。「次の一手クイズ」もあり、正解者には抽選でサイン色紙が贈られた。
 同市越智町の長岡幸佑君(10)は、初めて見るプロの対局に「二人ともお互いを倒そうと真剣で、すごいなと思った」と興奮気味に語った。
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【二転三転 羽生押し切れず】
 二転三転、相矢倉の大熱戦を森内が制した。
 がっぷり四つに組み合う矢倉戦となった第一局、先手の羽生が攻撃的な布陣を敷くと、森内は右銀を守りに加えた“総矢倉”で対抗。攻守の姿勢がくっきり分かれた。
 前例の多い戦型だけに開戦は早く、羽生は3、1、6筋の歩を突き捨てて総攻撃をかける。森内は交換した銀を惜しげもなく自陣に投入、反撃の機会をうかがった。
 森内が好機をとらえて反撃に移ると、控室では「森内優勢」の声が大勢を占めたが、羽生は土俵際で決め手を与えず、逆に流れを引き寄せる。森内が先に一分将棋になったこともあり、そのまま羽生が押し切るかに思われたが、端に逃れた森内玉に詰み筋がなく、160手を超える死闘を森内がものにした。

【思わしい手なかった】
 羽生善治棋王の話 堂々と6五歩(68手目)と突かれてみると思わしい手がなかった。途中優勢になったが明解にいいとはいえなかった。気を取り直して次に臨みたい。

【相手に追随した】
 森内俊之名人の話 (後手番になって)相手に追随してやっていこうと思いました。最後は何度も逆転して互いにチャンスを逃したが、自玉が詰まず勝ちと思った。次も全力で頑張りたい。

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