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原田 宏二さん |
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| 県警捜査費問題を内部告発した仙波敏郎巡査部長の戦いなどを描いた原田宏二さんの「警察VS警察官」 |
原田さんは「組織を信じながら警察官人生を絶たれていく人の無念さを伝えたい」と執筆。市民が知り得ない巨大組織「警察」の実態と、それに立ち向かう警察官の苦悩を赤裸々につづった。
第一章「愛媛の厳窟(がんくつ)王の執念」で仙波巡査部長を紹介。全国初の現職警察官による実名告発会見に至った動機や、背景などを詳細に記している。
その中で、仙波巡査部長が裏金づくりへの関与を拒否し続けられた理由を「組織への絶望と警察官という職務への強烈な愛着」と分析。妻の死などプライベートな部分にも触れながら、支援者らの取り組みや、県や公安委員会のふがいなさにも言及した。
ほかに、長崎県警で拳銃摘発をめぐる違法捜査の責任を問われ懲戒免職になった元警部補や、高知県警で部下の汚職事件に巻き込まれ、依願退職を余儀なくされた元警部を取り上げている。
また、自らの経験を基に「キャリア官僚は予算を裏金化し、ばれないための対策には力を注ぐが、現場の待遇改善には消極的」と上層部の体質を厳しく非難している。
原田さんは「国民は警察がどういうものか知らない。真の姿を分かってほしい」と話している。
二百五十四ページ。千六百円。著書「警察内部告発者」に続く二冊目。