2006/04/25付愛媛新聞
県警、黒塗り資料開示
松山地裁が証拠保全 警乗手当訴訟
県警地域課の仙波敏郎巡査部長(57)が起こした警乗手当請求訴訟で、松山地裁の裁判官らが二十四日、県警本部に立ち入り、列車警乗に関する書類を証拠保全した。
保全対象は、仙波巡査部長が鉄道警察隊に勤務していた一九九九年二月―二〇〇一年三月の同隊員に関する勤務表、旅行命令簿、警乗旅費の支払い状況を示す書類など。原告弁護団の立ち会いの下、約一時間、保全する書類を確認した。
県警側は会計責任者らが対応。保全対象となった書類を裁判官らに開示したが、隊員の氏名や警乗発令日などほぼすべての記載内容をマスキング(黒塗り)していた。
原告弁護団の東俊一弁護士は「いかに県警がこれら資料を提出したくないかが分かった。裁判官もこれでは納得しないはず」と批判。マスキングしていない文書の提出命令を同地裁が出すことを期待した。
同地裁は原告側の申し立てを受けて三月二十四日にも証拠保全のため県警本部に入ったが、県警側がマスキングしなければ応じられないと拒否したため延期していた。