HOME>特集
愛媛県警捜査費不正支出問題
2005/12/10付愛媛新聞
県警捜査費不正 内部調査(要旨)

 捜査費不正支出問題で県警が九日、発表した二〇〇一年度の捜査費調査結果報告書の要旨は次の通り。
  【調査対象・方法】
  〇一年度のすべての捜査費三万九百三件(国費一万五千三百六十五件、県費一万五千五百三十八件)、支出総額一億二千十七万九千二百三十円が対象。退職者を含む執行者の捜査員七百七十三人、各所属の捜査幹部ら百七十三人などへの聞き取りを中心に実施。飲食店などの領収書を添付しているものについては、購入品の内容等を確認するため店舗への調査を実施した。
  【調査結果】
  総支出件数のうち四十件二十一万四百三十三円が捜査費として支出し得ない使途。また、五百八十八件百三十二万五千八百五十八円が、支出し得る心証は得られたが手続き上の問題が認められた。
  いずれも私的に費消した事実や、いわゆる「プール金」運用による組織ぐるみの不適正使用は認められなかった。
  <捜査費以外の使途>
  (1)伯方署が〇二年三月開催した激励慰労会の支払証拠書に、捜査員ら三十四人が参加し一人当たり三千円計十万二千円の領収書が添えられていたが、参加者は二十三人だった。十万二千円の不適正な支出が認められた。
  (2)捜査員が単独あるいは相勤者と張り込み捜査をした際、深夜十時から朝七時までに補食をとることができず、規定時間外での不適正な予算執行が認められた。各署別では三島(現四国中央署)一人一件千百八十六円▽新居浜一人二件三千二百七十六円▽東予(西条西)一人一件六百九円▽今治三人五件五千二百四十三円▽伯方一人一件五百七十二円▽松山東一人二件千八百六十二円▽松山西二人四件五千八百五円▽野村(西予)一人一件五百六十七円▽宇和島一人一件三百二十円▽捜査一課二人二件千七百九円▽公安課一人一件八百四十円。
  <手続きに問題>
  松山南署捜査員が〇一年七月、捜査協力者宅を訪れた際、お好み焼きの食材を購入したが、所属会計担当者から贈答品として望ましくないと指摘されないよう支払い伝票に「ケーキ」と記載するなど、協力者への謝礼や捜査対象者追尾の交通費など五百八十八件。
  【返還】
  捜査費以外の使途四十件のうち、既に返済した十四件(返還額九万四千百二十七円)を除く、二十六件十三万千四十九円(国費十一万五千三百五十四円、県費一万五千六百九十五円)を返還する。
  また手続き上問題のあった五百八十八件のうち、返還済み五十三件(十四万九千九百七十一円)を除く五百三十五件百十九万八千百二十九円(国費六十七万二千八百六円、県費五十二万五千三百二十三円)を自主的に返還する。
  【監査充実・強化】
  〇四年九月、一般職員五人体制だった本部会計監査室に捜査経験のある警察官二人(警部一人、警部補一人)を増員。七人体制として監査体制の強化を図った。
  会計監査の対象年度は原則、当年度および前年度だが、〇四年九月の定期監査は、一九九八年度から二〇〇二年度に対象を拡張した。
  【改善方策】
  今年六月から公安委員による視察が実施されるとともに、同十月から本部会計課の抜き打ち臨時監査を開始し、内部監査のさらなる充実を図る。
  捜査員の月内支出額が配分額を超えても、追加配分を受けず自己負担するケースが散見されることから、各所属の中間交付者が支出実態を十分に把握し、捜査に資するために必要な初雑費を適切に追加交付できるよう、諸雑費運用の見直しを図る。

HOME

Copyright(C) The Ehime Shimbun Co.,Ltd.