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| 会見で、捜査費の内部調査結果について説明する飯利雄彦県警警務部長=9日午後、県警本部 |
二〇〇一年度の全捜査費を内部調査した県警の結果報告を受け、警察の不正を追及してきた内部告発者からは怒りの声が相次ぎ、有識者らも県警の消極姿勢を批判した。
実名告発した県警地域課の仙波敏郎巡査部長は「不適正と認めたのは、世間に出しても問題のない支出だけ。茶番だ」と憤慨。元県警職員の男性は「責任を現場に押し付けている。謝礼を受け取ったとされる協力者から聴取もせずに真実が分かるはずがない」と切り捨てた。
オンブズえひめの今川正章弁護士は「裏金の巨悪を見逃して最前線の捜査員の不手際だけを問題として取り上げ、県民の視点をそらしている」と分析し、「旅費や食糧費なども外部監査が必要。会計資料を全面開示するなど徹底的に透明化しなければいけない」。愛媛大法文学部の矢野達雄教授(法社会学)も「(第三者による)外部調査をしない限り県民の疑惑は晴れない」と話した。
元北海道警幹部で「明るい警察を実現する全国ネットワーク」代表の原田宏二氏は「道警の内部調査もずさんだったが、それ以前の問題」と断罪し、「返還という既成事実で裏金問題の幕引きを図っているとしか思えない」と落胆していた。
【上司チェックなし 警務部長一問一答】
「捜査員は(金に)無頓着。上司は、指導する考えもなかった」―。捜査費の内部調査結果について九日、県警の飯利雄彦警務部長が県警本部で会見、質問に淡々と答えた。調査範囲の拡大や不適正支出分の返還理由を「再出発するため」と強調。現時点では責任の所在を明確にせず、組織的な裏金づくりも否定。「裏金の最大の原資」といわれる旅費の調査はしない考えを示した。主な一問一答は次の通り。
―(二〇〇一年度以外の)調査は〇五年度中に終わるのか。
他の問題も出てくるかもしれない。年度中に何らかの報告をしたいと考えている。
―県監査委員の指摘では返還しなかった分を今回返還する理由は。
計五百八十八件見つかったことを重く受け止め総合的に判断した。
―返還時期や方法は。
誰が、いつ、どういう形で返還するかは、すべての調査が終了した時点で考える。
―(県費で支出すべきを国費で支出した事案について)これまでの内部監査で分からなかったのか。
監査する会計担当者では国費捜査なのか県費捜査なのかは分からない。捜査員の上司がチェックできていなかった。
―旅費について調査するつもりは。
ない。具体的な疑惑がない。
―判明した不適切な支出をした捜査員二百二十五人の処分は。
全体の調査を終えて公正、公平に考えていく。会計についての指導・教養が幹部らに不足していたという面もある。
―なぜ捜査協力者を特定せず捜査費が適正支出されたと確証するのか。
捜査員や上司との対面調査や書面などで総合的に判断した。
―この内部調査で県民が持つ疑惑を晴らすことができたと思うか。
中間報告だと理解している。