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愛媛県警捜査費不正支出問題
2005/01/25付愛媛新聞
告発警官に異動内示 本人は撤回を要求
 捜査費不正支出の実態を実名で内部告発した県警生活安全部地域課鉄道警察隊の仙波敏郎巡査部長(55)に対し、県警は二十四日、同課通信指令室への異動を内示した。二十日の告発会見からわずか四日後の県警の対応に、警察の裏金問題を追及しているオンブズえひめ(代表・草薙順一弁護士)は「見せしめのあからさまな報復人事」と厳しく批判。仙波巡査部長は「異動を撤回しないなら、処分取り消しの行政訴訟を考える」と話している。(5面に関連記事)
  県警警務課によると、この日内示があったのは仙波巡査部長だけ。発令日は二十五日以降で、所属長の地域課長が本人に伝える予定。
  異動理由について船田茂警務課次長は「告発会見とは切り離して考えている。報復ではない。所属長が本人の実績、経歴などを踏まえて適材適所、効率化を考えた。定期異動ではない所属内の異動は、初任科生が卒業したときなどに通常実施している」と説明している。
  仙波巡査部長は告発会見で「告発後も闘う。辞めるときは死ぬときだ」との覚悟を示していた。
  同巡査部長によると、二十四日朝、生活安全部の上甲保男部長に呼ばれ「通信指令室に三月に退職予定者がいる。穴埋めに即戦力になってほしい」と告げられた。同巡査部長が「退職予定者は鉄警隊にもいる。応援してほしいのは私の方だ」と反論すると、「自殺防止だ。(巡査部長の)命を守るため」と述べたという。
  また、仙波巡査部長は実名告発した二十日の記者会見後、県警から拳銃の携帯を禁じられた上、二日間にわたり計七時間近く事情聴取されたことも明らかにした。
  拳銃は二十日夕、上司から「心配事があるだろうし、万が一のことを考えて預かる」と言われ、翌日、県警本部の拳銃保管庫を確認すると、なくなっていた。
  事情聴取は二十二、二十三の両日に実施。記者会見で話した裏金づくりの実態やカラ出張、列車を利用した際の警乗手当など八項目について詳細に質問されたという。
【配転命令権の乱用だ】
西谷敏・大阪市立大教授(労働法)の話
 労働法や昨年成立した公益通報者保護法に照らし合わせてみると、内部告発は内容が信じるに足りるものであれば、正当な行動とされる。今回のケースは、まったくのデマとは思えない。告発を理由に配置転換されたとするならば、配転命令権の乱用といわざるを得ない。報復人事と受け止められても仕方ないだろう。
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