開幕直前リポート
 
(愛媛CATV「愛媛新聞きゃっちMAT.」02・04/02放映)
 

※写真をクリックすると、インタビューの動画をご覧になれます。

 愛媛FCは昨年、アマチュア最高峰のJFLに初めて参戦しました。アウエーではバスで片道10時間近くかけて遠征するなど、厳しい日程のなかで30試合を戦い、戦績は9勝6分け15敗。順位は16チーム中12位と、目標だった10位以内には届きませんでした。
 夏場に勝ち星を重ね、一時は7位まで浮上。しかし最後は同格や格下のチームからも取りこぼし、引き分けを挟んで5連敗。国体で準優勝して実力と存在感を示したものの、その連戦の疲れもあってか息切れした格好です。>>2001年順位変動(グラフ)
 2年目のリーグ戦開幕が迫った3月下旬、愛媛FCが開いたファン感謝デーの催しです。ファンとミニゲームを楽しんだり、サインボールをプレゼントするクイズを行ったりしました。 >>ファン感謝デーの様子(動画)
 
男の子 【参加した男の子】 
「(愛媛FCはだれが好きですか?)小原光城選手…頑張りよる顔が一番ええ」 
 
 セレクションで新加入した選手の自己紹介もありました。その数は全選手の半数、18人にのぼり、チームを一新するほどの大胆な補強です。即戦力の元Jリーガーもいます。
 
石橋智之総監督 【石橋智之総監督】 
 「ターゲットになりうるフォワードですね。ゴール前でヘディングに競り勝てるフォワード、それから強いセンターバック、それからアウトサイドのアタッカーも人数が少なかったですので」 
 「どのポジションもいい補強ができたと思いますね」 
 
 選手たちは、昼間は仕事などをし、週2回、練習に臨みます。この時期はより実戦を意識した内容です。サイドからのクロスボールをゴール前で競り合ったり、変則的なミニゲームや紅白戦を行ったりしていました。この日はオフ・ザ・ボール、ボールのない時にディフェンスの視野から逃げて、いかにいい位置取りをするかなどを課題に取り組みました。>>練習の様子(動画)
 
石橋智之総監督 【石橋総監督】 
 「昨年はこの時期まだばたばたして満足な練習ができてなかったんですけども、今年は1月の10日からかなり飛ばしてやってますんで、いい状態でチームが仕上がってると思いますね」 
 
 新戦力の加入で激しくなったレギュラー争いは、戦力底上げのチャンスでもあるだけに「厳しいところは厳しくやって、絶対、開幕から勝てるように」などと、厳しい声が容赦なく飛びます。
 

大西貴監督 【大西貴監督兼選手】 
 「流れのなかでこのスペースっていうのは絶対空けとかなきゃいけない。お前も使いたいだろう。…こう、こう、確かにこの短いパスがいいかもしれないけど…」
 「新しい選手が入ってきてポジション争いも激しくなり、ゲーム、紅白戦してもすごく激しいなかでゲームするようになってますし、チームとしてすごく、徐々にですけど完成されつつあるんだと」 
 「チームとしてやるところはある程度できてきてるんで、チームとして結果が出せる状態にはなってきてるとは思ってます」 
 
吉田幸生選手 【J1サンフレッチェ広島から加入 FW吉田幸生選手】 
 「20得点を目標に得点王になって、それで得点王になったらまあチームがJ2に上がる確率も高くなるだろうし、個人的にもスカウトの目もやっぱり気になるんで、できるだけ高いレベルでいきたいんで、まずは20得点」 
 
 練習試合でも、J1、J2相手に確実に得点できるようになり、先ごろはJ1のサンフレッチェ広島を破りました。守りをテーマにした昨年は、1点も取れなかったゲームが30試合中、10試合あったのに比べ、攻撃力重視のトレーニングが成果を上げつつあります。
 クラブチームである愛媛FCは、資金集めも年間を戦い抜くための大きな仕事です。チーム財政を引っ張ったのは、フロントを引き受けた県内企業の若手経営者たちです。未知のサッカー界ながら、持ち前の人脈でスポンサー集めに力を発揮しました。また新年度は行政のバックアップも取り付け、同じクラブチームの社会人野球・松山フェニックスとともに、松山市が100万円ずつの支援事業費を予算化しました。
 
亀井文雄代表 【愛媛FC代表 亀井文雄・亀井鐵鋼社長】 
 「去年と比べて非常に皆さんの認識といいますか、結構知っていただけたのかなあ。でかなりスポンサーの企業さんも意識をしてやはり見て頂いてると、そういう部分では非常にありがたいなと」 
 「資金的なことを言えば年間で5千万円はやはり収入としては確保したいと。その分支出もですね5千万円にはならないと思うんですけども、それに近い費用っていうのはいろんな面で活動をしておりますので、まあそういった、最低確保しないとやれないだろうなと」
 
池田政勝課長 【松山市スポーツ健康教育課 池田政勝課長】 
 「スポーツ教室、あるいは指導者講習会等々を、に大変協力を頂くということで」 
 「底辺の底上げ、いわゆるスポーツの振興に寄与される、ひいてはですねスポーツを通じて全国にですね松山市という名前をPRできる」 
 
 昨年の観客動員はリーグ4位でした。各地の少年サッカーチームに選手を派遣する取り組みも始めました。将来のサッカー選手やサポーターは、外からチームを支える不可欠の存在です。
 
高橋政緒副代表 【愛媛FCサポーターズクラブ 高橋政緒副代表】 
 「サポーターと選手っていうのはやはり一体になってですねやって初めて試合も会場も盛り上がると思うので」 
 「われわれ会場で一生懸命応援してるわけですけども、もうわれわれに向かって、もう小さなガッツポーズでもいいんで、そういう部分を今後見せてもらいたいなっていうふうに期待してます」 
 「優勝争いに絡めるような1年間の戦い方をしてもらいたいなというふうに思います」 
 
 リーグ戦は4月7日、アウエーの浜松で、昨年の覇者・ホンダFCとの対戦で開幕します。3年後を目標にしたJ2昇格へのステップの年にできるかどうか。チーム数が2つ増えた一方、試合数は1試合ずつの総当りで17試合に減少、さらに下位チームは地域リーグへ降格される厳しい試合方式に変わったなかで、11月までの長い戦いが始まります。
 
大西貴監督 【大西貴監督】 
 「最低でも5位以内に入んないと、J2に上がりますと、Jリーグ申請っていうのもかなり難しい状況になってくると思うんで、本当に5位以内に入れるようにね、チームの方をいい方向に持っていきたいと思ってます」 

©The Ehime Shimbun Co.,Ltd.