臨床研究として再開している病気腎(修復腎)移植の第三者間5例目の手術を24日夜に宇和島徳洲会病院(宇和島市住吉町2丁目)で実施した医療法人徳洲会は25日、手術の概要を発表した。第三者間5例目の移植後、1年間の経過観察を経て来夏行うとしていた国への先進医療申請については「関連学会に半年以内に発表し評価が得られれば、1年以内の申請もあり得る」とした。
同会によると、ドナー(提供者)は小径腎腫瘍(しゅよう)の鹿児島県の60代男性で、レシピエント(被移植者)は慢性腎不全の愛媛県の50代女性。
鹿児島徳洲会病院(鹿児島市)で、24日午後1時半から摘出手術を実施。空路で愛媛に運び、同夜、宇和島徳洲会病院で万波誠医師らが移植した。経過は安定しているという。
徳洲会は2009年12月末に1例目の臨床研究の移植手術を実施。同会によると、病気腎移植には手術や入院で600万〜800万円が必要だが、臨床研究では同会が全額負担している。先進医療に承認されれば、費用の一部が保険適用となるという。
同会は、今後も新たな第三者間の臨床研究を続けるとしている。親族間の移植は3月に夫婦間で1例目を実施している。(高橋正剛)