病気腎移植を実施していた宇和島徳洲会病院の万波誠医師(66)らを支援する「移植への理解を求める会」(向田陽二会長)は十七日、大阪市のホテルで「国際腎不全シンポジウム」を開催。七人の研究者らが講演、腎移植への理解を求めた。
日本移植学会など腎臓病関連四学会が三月末、病気腎移植を「現時点では認められない」などとする批判的な声明を発表する中で、同移植を「第三の道」とすることを主張する同会が、徳洲会グループと共催。約千人が参加した。
講演で米移植外科学会の元会長でフロリダ大のリチャード・ハワード教授は「米国でもドナー不足は深刻で二〇〇三年に政府が対応策を作った。提供者の範囲をより高年齢や感染症などに広げようというものだ」と説明。同教授はパネルディスカッションでも「米国の学会は万波医師の発表をキャンセルするのではなく、発表の場で議論すべきだった」と述べた。
全米臓器配分ネットワーク(UNOS)のティモシー・プルート会長は「捨てている臓器を有効利用すべきだ。糸球体硬化した腎臓は以前、移植されなかったが、症状の進み具合で使えるものもある」などと病気腎移植の可能性を指摘した。
会場最前列で講演を聞いた万波医師は「こうした取り組みを重ね、みんなに理解してもらえたらいい」と感想を述べた。同会は十八日、東京でも同様のシンポを開く。