県警の仙波敏郎巡査部長による国家賠償請求訴訟で県側敗訴が確定して二十一日で一週間。高松高裁に支払いを命じられた慰謝料百万円をめぐり、県警は監察官室幹部らが手渡そうとしたが、同巡査部長が「本部長の謝罪が先」と受け取りを留保。宙に浮いた状態になっている。
関係者によると、県警は判決が確定した十四日、仙波巡査部長に「印鑑を持って百万円を取りに来るように。来なければ供託金にする」と連絡。十五日に県警本部警務課で監察官室幹部ら二人がバッグに入れた百万円を手渡そうとしたが、同巡査部長は「本部長の謝罪があれば受け取る」と留保。二十日にかけ計三回、同じようなやりとりがあった。
仙波巡査部長は「自分にとっては慰謝料より、謝罪や、謝罪を通して裏金を根絶しようという気持ちの方が大事だ」と話している。
広田耕一本部長は二十一日の定例記者懇談会で直接謝罪について「する、しないを含め、公表は差し控えたい」とした。
一方、巡査部長の弁護団や支援者が慰謝料百万円と弁護士費用約三百一万円を県費から支出しないよう求めていたが、梶原真首席監察官は「県費から支出した」と説明。弁護士費用はすでに支払ったという。