列車乗務で支給される警乗手当(旅費)が未払いとして、県警地域課の仙波敏郎巡査部長(59)が計約一万三千円の支払いを県に求めた訴訟の第十六回口頭弁論が十四日、松山地裁であった。本人尋問で仙波巡査部長は「警乗手当は隊員に支払われておらず、裏金に充てられていた」とあらためて訴えた。
原告側弁護人が、一九九九年度に約五十万円、二〇〇〇年度も約四十万円の警乗手当が予算執行されていた点について「警乗手当一回につき千七百円とされ、単純計算で九九年度は二百九十四回、〇〇年度も二百三十四回の警乗業務があったことになる」と質問。
これに対し、同巡査部長は「当時、鉄道警察隊には専属隊員が四人しかおらず、ローテで一人勤務も多かった。警乗には通常二人必要で、物理的に不可能な数字。虚偽の報告だ」と主張。隊員に警乗手当が支払われていた実績もないとした上で「全額裏金に回っていた」と主張した。
同訴訟では原告側が当時の隊員を証人申請したが、いずれも出廷を拒否している。次回、双方が最終陳述し、結審する見通し。