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龍馬運用蒸気船 いろは丸新展開 大洲藩 売り主偽装? 市が契約書翻訳発表 通説 オランダ→判明 ポルトガル 幕府対策で真相隠匿か 2010年04月24日(土)

いろは丸購入契約書の複製が紹介された大洲市による記者会見

 坂本龍馬が運用した大洲藩所有の蒸気船「いろは丸」のポルトガル語による購入契約書の翻訳を東京大史料編纂(へんさん)所に依頼していた大洲市は23日、内容を発表した。同編纂所によると、売り主がオランダ商人ではなく、ポルトガル商人だったことが判明。これにより、当時幕府から義務付けられた外国船の売買報告をめぐり、大洲藩が偽装をしていた可能性も浮上してきた。
 通説では、大洲藩郡中奉行の国島六左衛門は長崎に鉄砲を買い付けに行ったにもかかわらず、1866(慶応2)年、坂本龍馬らの仲介でオランダ商人ボードウィンから蒸気船を購入したとされている。
 契約書(縦32・5センチ横41センチ)は東京都在住の個人が所有。それによると、1866年9月22日、在長崎ポルトガル領事館事務局で、ポルトガル商人兼領事のロウレイロから大洲公の代理人、国島が蒸気船「アビゾ号」を代金4万メキシコパタカ(ドル)=1万両=を全額支払って購入。同船を「いろは丸」と宣言するなどと記載されている。
 同編纂所によると、当時、外国船購入は藩主体に限られ、各藩は長崎奉行所の許可が必要であったが、奉行所の記録には大洲藩がいろは丸を購入したとの内容は見当たらない。一方、大洲藩記によると、1866年12月、いろは丸を同藩御用商人が購入、売り主はボードウィンとして幕府に届け出たとしている。
 翻訳を手がけた同編纂所の岡美穂子助教は「この購入契約書が大洲藩の国島が船を購入した確たる証拠になり得る。大洲藩は幕府に届け出ず、船を購入したことが罪になると考え、隠匿するためにいろんな事情を捏造(ねつぞう)した可能性がある」と指摘している。
 いろは丸は大洲藩が海援隊隊長の龍馬に貸し出し。1867年4月、瀬戸内海で紀州藩の明光丸と衝突し、近くの鞆港(現在の広島県福山市)にえい航中に沈没した。
 清水裕大洲市長は「大洲と龍馬の関係は、脱藩の道といろは丸。今回の契約書で幕末の歴史に新しい展開が出てくるのではないか」と話している。(武田亮)