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特集俳句甲子園 20122012年08月25日(土)付 愛媛新聞

【左上】初日
【左中央】最終日
【左下】審査員から
【右】開会式

情熱一途 こぼれる言葉 俳句甲子園全国大会 それぞれの思い 大輪の花となる/ど根性見せたい/俳句にゴールはない/この句に出合え幸せ

 松山東Aの歓喜の涙で幕を閉じた第15回俳句甲子園全国大会。いくつものドラマや感動が生まれた。高校生が俳句に注ぎ込んだ情熱と思いを彼らの「ひと言」で再現する。(敬称略)

【開会式】
 俳句と仲間を愛し、戦う相手を敬い、俳句の聖地・松山で大輪の花となり咲き誇ることを誓う(松山中央3年中村春香 開会式で選手宣誓)
 君たちは人生で最も「そうぞうせい」あふれる時代にある。創造性と想像性の二つを発揮し、新しい俳句を作っていってほしい。一人前の作家として活躍してほしい(審査員有馬朗人 開会式であいさつ)

【初日】
 緊張で死にそうやった。やばかった(伯方2年檀上佳那 予選リーグ2試合目で惜敗、敗退が決まり)
 「ど田舎の根性見せむキャベツなり」の句には、10回目の出場なので今年こそいい成績を残してやるぞという思いを込めた。負けて悔しいが、敗者復活戦で三重のど根性を見せたい(高田B1年中川裕貴 予選リーグ敗退が決まり)
 「ど田舎の―」の句がすごく好き。勢いがあり、高田のキャラクターも感じることができた。三重県のキャベツを見てみたくなった(松山中央3年舛田亮太 予選リーグで高田Bと対戦後)
 大会前、メンバーの半分が開成と当たる夢を見た。正夢になっちゃって…でも、いい経験ができた(宇和島東3年宮下樹 予選リーグで開成Aに敗れて)
 驚いている。みんなで楽しもうって、勝てるとも言ってたけど、まさか。驚いている(済美平成4年=高1=光宗渓杜 決勝トーナメント2回戦で強豪開成Bに勝利)
 選手時代を含め10回目の俳句甲子園。卒業後も大会に関われることがうれしくて仕方ない。やっぱ、俳句甲子園に来ないと夏が終わりません(沖縄・開邦高OB照屋太司=26歳 ボランティアスタッフとして参加)

【最終日】
 悔しさはないんですが、いろいろ感動して…、俳句で本当に気持ちが伝わるんだなと。句会とか俳句とかを楽しむ生活に戻りたい(済美平成4年=高1=白石沙織 準決勝で松山東Aに敗れ涙ながらに)
 開成Aと当たるのは超コワイと思って、ぶっちゃけどうせ勝てないだろうと、ちょっと楽しかったというより怖かったんですが…(高田A1年間瀬琴美 準決勝で開成Aに敗戦後)
 練習では叱ってばかりだったけど、最後はみんなで笑いたい(松山東顧問 森川大和教諭 決勝戦を前に)
 優勝したら(坂の上の)雲に届くと思ってたけど、優勝してみると、もっとその奥に先があって、俳句にゴールはないというのが分かりました(松山東A3年東影喜子 優勝が決まって)
 伝えることをテーマに、伝わらなきゃいけないを合言葉にしてきた。先輩たちがやってきたことを僕らは後輩たちに伝えなければならない。泣いている暇はない(開成A2年大塚雅也 決勝で敗れて)

【審査員から】
 (開成Aの句「月眩しプールの底に触れてきて」に対し)今回、俳句甲子園の審査をしてきて、この句に出合えて本当に幸せだなと思えるほど(高柳克弘=「鷹」編集長)
 俳句もディベートもすばらしくて、審査員の仲間と話していたんですけれども、審査員の中から5人選抜して戦っても松山東Aに恐らく負けたんじゃないかと(小澤實=「澤」主宰)
 私の住んでいる(宮城県の)海岸には今も、がれきの山がたくさんあり、毎日のように行方不明者を探す人がいる。若い人の言葉を聞いて生きる力をもらった。たくさんの言葉を使って句の良さを伝えるのもいいが、本来俳句は十七音の裏側に何千何万の言葉がある。沈黙の力に俳句の本当の魅力がある(高野ムツオ=「小熊座」主宰)
 15回目を迎えたという思いで大会を味わった。格段に作品の質が良くなったと審査員の方から言葉をもらった。俳句を作ることと、鑑賞することの両輪が整ってきたなという実感がある(夏井いつき=「いつき組」組長)

   
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