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遮水壁 2016年09月19日(月)

 東京・築地市場の豊洲市場移転が見通せない。地下水モニタリング調査の結果を待って、異常がなければ都知事がゴーサインを出すと思われたが、建物の下に盛り土がなかった問題の発覚で状況が一変した▲
 盛り土であるべき「地下空洞」に有害物質を含む水がたまっていたことも、都民の不安をあおった。地下水に由来するとみられ環境基準は下回る。周囲の地下は遮水壁で囲まれて大きな「箱」のようになっており、雨で水位が上昇したと考えるのが自然だろう▲
 土壌に残る汚染の程度が気に掛かる。揮発性のベンゼンだけでなく、大雨のたびに有害物質が上がってくる可能性がある。それを防ぐための盛り土でもあった。開場後はポンプで水位調整するというが、周辺への影響はないのか。排水が追いつかない豪雨がなければいいが▲
 こちらは「壁」の構築が危ぶまれる。東京電力福島第1原発の建屋を囲む凍土遮水壁。地下水流入と汚染水発生を抑える効果を見込むが、凍結開始から半年近くがたっても壁になった確証が得られない▲
 東電の言い分は「効果が見えるまで時間差がある」「台風で部分的に溶けた」。いくら雨量が多かったとはいえ、容易に溶ける壁では用をなさない。固執し過ぎず代替策を検討する柔軟さも必要▲
 都も東電も、求められるのは情報を隠さず公開する姿勢に尽きよう。地下水に翻弄(ほんろう)され、これまでの積み重ねが「水になる」ことのないように。

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