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坊っちゃん劇場特集

東温で再演中「瀬戸内のジャンヌ・ダルク」 主演の塩月 大山祇神社で覚悟 私なりの鶴姫演じる 2014年12月08日(月)

「いかにして、大軍を率いて先頭に立つ鶴姫へと成長するかを見守ってほしい」と語る塩月綾香

 東温市見奈良の坊っちゃん劇場で再演中のミュージカル「鶴姫伝説〜瀬戸内のジャンヌ・ダルク〜」。5年前の初演からはメンバーが代わり、舞台は新たな装いに。今回、主役・鶴姫を務める元タカラジェンヌの塩月綾香から、作品の魅力や演じる上での思いなどを聞いた。

 ―DVDで初演の舞台を見て、オーディションに臨んだ。作品の印象は。
 鶴姫のまっすぐな思いに打たれた。最初は普通の女の子。親友のカモメやいろんな人の輪の中で、平和への願いを強くしていく。戦を止めようとしても思うようにいかない時代にあって、自らの考えを貫く姿が魅力的だった。
 一目ぼれした作品だけに、鶴姫役に選ばれた時は跳び上がるほどうれしかった。同時に、プレッシャーも感じた。

 ―作品の舞台となる今治市大三島を訪れ、役への理解を深めていった。
 大三島の大山祇神社を訪れた瞬間、足元からズバズバッとくるような気を感じた。鶴姫が身につけたとされる胴丸や、鶴姫の時代にもあった御神木・クスノキを見て、その時代を演じることへの覚悟がぐっと固まった。
 前作「道後湯の里」の千秋楽を見た時、「この素晴らしい舞台を引き継いでいけるのだろうか」と不安になった。龍神様から使命をあずかった鶴姫の「つるに何ができましょう」というせりふがあるが、まさにそれと同じ思い。鶴姫もここから始まったんだなと思ったら、勇気が湧いてきた。

 ―鶴姫を演じる上で苦労した点は。
 最初は鶴姫が8歳のシーンから始まる。龍神様との出会いは想像の世界なので、観客にリアルに感じてもらえるようにするのが難しい。劇中で披露するしの笛の演奏も苦戦している。音は出るようになったが、芝居で笛を吹くと、たまに音が出ないこともあって…。
 お気に入りは、親友のカモメと2人で「翼」という曲を歌うシーン。自分で歌いながらも「いいナンバーだな」と思っている。カモメを演じる吉田葵ちゃんもすてきな女優で、どんどん引っ張られる。

 ―愛媛のファンにメッセージを。
 自然が大好きなので、朝起きて、きれいな山並みを見るとすごく気持ちいい。地元の皆さんからは「愛媛っていいところでしょ」とよく言われる。本当にいいところなんだなと思う。
 坊っちゃん劇場は初めてだが、こんなにぜいたくな場所で演じることができるのは楽しみ。私なりの鶴姫を見に来てほしい。

 【しおつき・あやか】88年生まれ、東京都出身。05年に宝塚歌劇団入団、月組に配属され春咲ころんとして活動。08年、宝塚を退団。塩月綾香と改名し、ミュージカルを中心にさまざまな舞台で活躍している。

※この記事の全文は12月8日の愛媛新聞紙面に掲載しています。
※過去の記事を読むには愛媛新聞データベースもご利用ください。