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伊予遍路道2カ所 国史跡指定へ答申2016年06月17日(金)

【写真】国史跡に指定されることになった横峰寺道=15日午前、西条市小松町石鎚
 国の文化審議会(馬渕明子会長)は17日、四国遍路の「伊予遍路道(仏木寺道、横峰寺道)」を国史跡に指定するよう、馳浩文部科学相に答申した。官報公示を経て、今秋ごろ指定される見込み。県内の国史跡としては15件目で、愛媛の遍路道の指定は初めて。
 仏木寺道は、宇和島市の41番龍光寺(三間町戸雁)から42番仏木寺(同町則)までの遍路道。今回指定されるのは龍光寺西の尾根を横断し県道31号に至る山道約450メートル。道沿いには江戸時代後期の遍路墓が残るなど旧状をとどめており、文化元(1804)年の遍路記「海南四州紀行」に「是(これ)ヨリ山坂アリ急ナラス路辺炎魔堂アリ」と言及されている。
 横峰寺道は、59番国分寺(今治市国分4丁目)から60番横峰寺(西条市小松町石鎚)に至る区間で、指定は横峰寺北西の「湯浪休憩所」付近から「五丁石」付近までの山道約1700メートル(一部区間を除く)。道際には舟形や角柱形の丁石とともに「文化十二(1815)年」「文政二(1819)年」と刻まれた江戸時代の遍路墓もある。
 88の札所をつなぐ四国遍路道は全長約1400キロに及び、4県の中でも愛媛は延長500キロ以上と最も長い。今回指定された仏木寺道、横峰寺道について、文化審議会は「いずれも遺存状況が良好で、伊予における遍路道の実態を考える上で重要」と評価した。
 県教育委員会文化財保護課は、今後も指定範囲を延伸していく予定で「県内の『遍路』が評価され文化財に指定されるのは初めて。札所寺院を含め史跡指定に向けた一歩を踏み出すことができた」としている。
 四国遍路の世界文化遺産登録に向け、産官学共同で活発な活動が続いている。愛媛大「四国遍路・世界の巡礼研究センター」の寺内浩センター長は「世界遺産登録への課題である『資産の保護措置』という課題を一つ達成できた」と歓迎。遍路道の史跡指定の意義について「古い道だけでなく、地蔵や遍路墓など遍路文化そのものが残っている」と評価した。

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